中国では新しいイデオロギーを国民に浸透させる際、「先富論」や「白猫黒猫論」のような、わかりやすいメッセージにする場合が多いです。

習近平総書記は中央軍事委員会主席のポストも兼務しているわけですが、最近、「中国の夢(The China Dream)」というスローガンを前面に打ち出すようになっています。この「中国の夢」とは軍事力で米国を超え、世界でナンバーワンになるという意味です

その背景には、経済的に強い国は、軍事的にも強くなければいけないという考え方があります。

習近平は中国共産党が中国の政権の座についた100周年記念にあたる2049年を、軍事力で世界ナンバーワンになる期日に設定しています。

ウォールストリート・ジャーナルによると現在の中国の年間防衛予算は約1,120億ドル、兵力は229万人、戦車数は7,400、攻撃ヘリコプターは44、潜水艦は71、航空機は2,000機となっています。

ウォールストリート・ジャーナルはシンガポールのリー・クワン・ユーの近著の中に「21世紀は太平洋での覇権争いが中心になる。なぜならそこが経済成長の中心だからだ。若し米国が太平洋でその基盤を守り抜くことが出来なければ、米国は世界のリーダーの座を譲らなければいけないだろう」という記述があることを指摘しています。

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