欧州中央銀行(ECB)が設定した、月曜日までの期限に向けて、キプロス政府は今、必死で金策に走っています。

銀行整理法案、資本規制法案、連帯投資基金設立を相次いで可決し、加えて10万ユーロ以上の大口預金をしている個人に対し25%の預金税を課すことが、今、キプロス議会で検討されています。

この問題はニューヨーカーたちの間でも話題になっています。

なぜならニューヨークで最も高いアパートに住んでいるのはロシアのオリガルヒ(大富豪)ドミトリー・リボロフレフの次女、エカテリーナ様(芳紀まさに23歳!)だからです。

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エカテリーナ様はシティグループのサンディー・ワイル会長が所有していた2万平方メートルの広さのアパートを8,800万ドルで購入し、個人が買い求めたニューヨーク市でのアパートとしては過去最高の値段を支払った記録を塗り替えました。

エカテリーナ様のお父様であるドミトリー・リボロフレフ氏はロシア有数のポタッシ(苛性カリ)の鉱山であるウラルカリを売却し、900億ドル以上とも噂される巨万の富を築いた方ですが、ウラル地方のベレズニキにある同社の工場近くで、50階建てのビルの高さに相当する、巨大な地盤沈下事件が起こり、世間をお騒がせした富豪でもあります。

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彼はその後、ウラルカリの売却代金の大半をキプロスのペーパー・カンパニーに移したのですが、キプロスの銀行の経営が傾き始めてからは、キプロス銀行の発行済み株式数の9.7%を取得するなどして、必死に財産の保全に走っているというわけです。

なおキプロス銀行の持ち株はリボロフレフ氏の二人の娘さん、つまりアンナ様とエカテリーナ様の名義だそうです。

合掌。


P.S. ムーディーズの試算ではキプロスの銀行に預けられたロシア人の預金総額は700億ドルで、ロシアのGDPの4%に相当します。


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