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Times WUR=Times Higher Education World University Rankings
Times WRR=Times Higher Education World Reputation Rankings
Shanghai ARWU=Shanghai Jiao Tong University Academic Ranking of Wrold Universities
QS WUR=QS World University Rankings


世界の大学をランク付けすることは、比較的最近になって始まった流行です。

大学ランキング自体は、昔からありました。

「U.S. News & World Report」が「America’s best Colleges」を発表したのは1983年のことです。それ以来、アメリカではこのランキングが最も有名です。

世界の大学を同じ土俵で比較、ランク付けしようという試みはニューヨーク・タイムズの「Education Life」4月14日号によると2003年に上海交通大学が発表した「Academic Ranking of World Universities(ARWU)」が最初です。

これは「上海ランキング」というニックネームがつけられており、英国の「The Economist」も信頼が置けると評価しています。

「上海ランキング」は中国の大学におけるさまざまな研究が世界水準に対してどれだけ進歩したかを計測し、中国政府が大学の研究開発費の助成金を割り振る際に参考とするために考案されたものなので、ノーベル賞受賞者数や論文の引用数などのアカデミックな研究成果に重きを置いています。

もともと中国政府への報告の目的で作られたこのランキングは、世界の大学関係者から注目されました。特にフランスやドイツの大学関係者からは「なぜうちの国の大学がトップ20に入っていないのだ」と抗議の声が上がったそうです。

しかしこのランキングが注目を浴びたことで模倣者が続々と出ました。

先ず2004年に英国の教育ガイドブックなどの出版社であるQuacquarelli Symondsが「QS score」に基づいた「World University Ranking」を発表しました。

同ランキングはTimes Higher Educationと共同で出版されていたのですが、ランク付け手法に対する意見対立からTimes Higher Educationは2009年にQSと袂を分かちます。

QSはレピュテーション(評判)の比重を50%としたのですが、Times Higher Educationは、その配分は高すぎるとし、主観の入りやすいレピュテーション比重を33%に限定した「Times World University Ranking」を出しました。

なおQSは「海外からの学生や教職員(faculty)」という項目があり、これは国際的なイギリスの大学を、自ずと有利にするバイアスがかかります。

またQSの論文引用件数のデータには質の低い引用も多く含まれているという批判があります。

大学にとって国際ランキングで高い位置につけるということはより多くの願書が集まることを意味し、学費や寄付金にも大きく影響してきます。また国によっては国費留学生をランキング上位の大学だけに限定しているところもあります。

さて、これらのランキングで日本勢がなぜ惨敗するのか? ということですが、それは乱暴に言えば大学に求められている事は大きく分けて:

1.アカデミックな研究をする
2.学生を教育する


という二つの目的があり、日本は伝統的に2.に傾斜しているためだと思います。

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