あと2時間ほどでアップル(ティッカー・シンボル:AAPL)が第2四半期(3月期)決算を発表する予定です。

そこで今回の決算のみどころについて解説しておきます。

【コンセンサス予想】
先ずコンセンサスEPS予想は$10.00(前年比-19%)です。直前のアナリストの期待を示すウィスパー・ナンバーは$10.55です。売上高のコンセンサスは424億ドルです。グロス・マージンのコンセンサス予想は38.5%です。

過去90日間にEPSのコンセンサスは$11.67から$10.00へと下がりました。

【過去の経緯】
過去1年間のアップルの決算発表はコンセンサスに対して:

2012年3月期 +22.5%のポジティブ・サプライズ
2012年6月期 -10.10%のネガティブ・サプライズ
2012年9月期 -0.90%のネガティブ・サプライズ
2012年12月期 +2.50%のポジティブ・サプライズ


と、ちぐはぐな成績となっています。

前回(2012年12月期)の決算ではEPSこそポジティブ・サプライズでしたが、売上高はコンセンサス予想を下回りました。またガイダンスも市場予想を下回るものでした。

そのような落胆すべき結果を受けて、翌日の1月24日の立ち合いではアップル株が-10.5%の急落を演じたことは記憶に新しいです。

このため今回の決算では投資家は同社に余り多くを期待していません

【出荷台数】
今期の出荷台数の予想ですが:

iPhones 3,500万台
iPads 1,800万台
Mac 400万台
iPods 600万台


あたりをアナリスト達は期待しています。

【ガイダンス】
2013年第3四半期(6月期)のコンセンサスEPS予想は$8.89(前年比-5%)、コンセンサス売上高予想は384億ドル、グロス・マージン予想は38.8%です。

【カンファレンス・コールの聞きどころ】
iPhonesの需要動向に対してアナリストはかなり懐疑的になりつつあります。Sumsungとのシェア争いについて、辛辣な質問が出るかも知れません。

またiPhonesの新製品発表サイクルが延びているのではないか? と感じる投資家も多いです。イノベーション力が鈍っているのではないか? という疑念だと言い換えても良いでしょう。

iPad MiniがiPadとカンニバライゼーション(喰い合い)を起こし、その結果、マージンが圧迫されていると見るアナリストも居ます。

iPhone5に関しては下請けへの返品が高水準であることから、これが純粋に品質管理だけの問題で起きているのか、商品のだぶつき感も関係しているのか? という点が詮索されるかも知れません。

中国その他の海外市場におけるiPhoneの売り上げ見通しについても質問が出ると思われます。

新製品の面ではiWatchならびにiTVに関して質問が出ると思われます。

【財務戦略】
アップルの財務戦略は批判の的になっている点です。

具体的には増配や自社株買い戻しに関して、アナリストから質問が出ると思われます。

それから理論的には企業価値への影響はありませんが、損をしている投資家に気配りするという意味で株式分割をすることで小口投資家でもアップル株を買いやすくするなどは、当然、経営陣が前向きに考えるべき、極めて安上がりな株価テコ入れ策です。