今日、引け後にFacebookの決算が発表されます。先ず予想です:

EPS:市場予想は13¢、ウィスパー・ナンバー(直近の期待値)は14¢
売上高:市場予想は14.4億ドル


なおフェイスブックは上場以来、ガイダンスを提示しない方針を打ち出しています。因みに6月期の市場予想は14¢と160億ドルです。

同社はIPO以来、合計3回の決算発表をこなしてきましたが、第一回目(去年の6月期)はボチボチ、それ以降の2回は市場予想を上回りました。

僕のルールとして「3回連続して市場予想を上回るカイシャには、見込みがある」という考えがあります。喩えるなら「ペニンシュラ・ホテルでお食事しない?」とデートに誘われるのと同じ。1回なら、まあそれはアソビかも知れない。2回お食事に連れて行ってくれたなら、ぐっと気分は良くなるけど、まだ心を開いちゃダメ。3回も嬉しいサプライズを持って来る男なら、これはココロが動くよね。いや、心が開くどころか脚も……

ま、それはいいとして、投資の世界では、こういうことをちゃんとルール化していない人が、物凄く多い。実生活では励行できているのにね。

IPOしたての会社で言えば、第一回目の決算でズッコケる会社は見込みナシ。僕なら、真剣に上場廃止リスクに思いを巡らせます。なぜならIPOロードショウの際に投資銀行との間で設定する売上高、ならびにEPSのターゲットは「ゼッタイ、100%、確実にクリアできる、八百長野球的で、ラクショーな数字を、かならずお願いシマス!」と担当法人マンから念を押されているからです。「わかった、わかった…うるさい奴だな。数字、出せばいいんだろ。まあ、出るだろ」なんて調子で、軽い気持ちで売り上げ・利益目標を設定して、フタを開けてみたら、できない(笑) こんな計画性の無い経営陣は、一事が万事、ダメダメです。

それから若い会社で2回連続して決算発表の際、ディサポイントメント(市場予想を下回ること)を出した会社も、僕なら切ります。どんなに含み損があっても。

なぜか?

上の例に戻って、貴女が「ペニンシュラで、お食事しない?」と男に誘われる例をもう一度考えてみて下さい。(きょうは高級なデートコースだから美容院いかなきゃ!)ときばって準備して(あら、着てゆくものが、無いわ)と焦ってシックなドレスまで新調して、万が一のために「勝負下着」まで装着して臨戦態勢……。

で、ホテルのロビーで待っていたら、ケータイに彼からメッセージが入り「今日、ダメだ。ごめん」 !!!!!!!

許せますか? 貴女なら?

2回、連続して決算でディサポイントメントを喫するということは、これは2回続けてペニンシュラでのお食事をドタキャンされるのと同じです。その場合、悪いのは企業側ですか?

もちろん、企業もわるい。だけど貴女、夢を見過ぎていません? お友達に相談すると「○○子ちゃん、しっかりしようよ。ダメよ、あなたも、夢から覚めなきゃ!」と諭されるとおもうのです。

投資も同じ。

決算で1回目の取りこぼしは投資家のせいじゃない。でも2タテ、3タテ喰らう投資家はお人よしでココロの弱い、投資に向かない人です。インデックスファンドだな、そのタイプの人に向いているのは。

あ、勝負下着で思わずキーボードにチカラが入り過ぎた……

フェイスブックの決算の話、でしたね?

売り上げの内訳ではモバイル・レヴェニューが広告売上高全体に占める割合に注目して下さい。
前回(2012年第4四半期決算)はモバイル・レヴェニューが広告収入の23%でした。(ちなみに前々回は14%)


この比率がまた上昇していなければ、おかしい。

決め打ちの数字を示せば、モバイル・レヴェニューで3.7億ドル、広告収入の27~28%あたりがターゲットになります。

モバイル・レヴェニューは去年までは(クリック単価が低い)という先入観からどちらかといえば数字が大きいほどネガティブに捉えられていたけれど、それが前回の決算あたりから(どうせ未来は、モバイルしかないんだから…)というセンチメントに変わってきています。だからモバイル・レヴェニュー、モバイルのクリック単価などが、細かく詮索されることになるでしょう。

これらはいずれも「モバイルのマネタイゼーション」という表現で括られるメトリックス(尺度)です。

フェイスブックのフィード(feed=近況アップデート)に広告を流す試みは、前回の決算のカンファレンスコールのときに言及されました。広告主は、フィードに直接広告を流すやり方に予想以上に好意的に反応しています(ユーザーは、別でしょうけど)。

前回の決算では広告主の65%がこのやり方で広告を流すことを試したと報告されました。今回はこの数字がもっと上がっていなければいけない。決め打ちで言えば、75%前後かな。

フェイスブック・ページの右側の「広告欄」は、だんだんコンバージョン・レートが落ちて来る筈。その落ち具合もカンファレンスコールの中で問題にされるかも知れません。ただ、世の中がモバイル中心に移ってゆくと、この「広告欄」の重要性はどんどん低下し、フィード上での広告だけが勝負になります。

なおフェイスブック・ギフト、グラフ・サーチ、フェイスブック・ホーム(新しいケータイ)などは、いわばお飾りに過ぎず、少なくとも株価的には重要な材料ではありません。

その他の過去のメトリックスを整理しておくと:

MAU(4Q実績)10.6億人(+26%)
DAU(4Q実績)6.18億人(+28%)
モバイルMAU(4Q実績)6.8億人(+57%)


でした。