オーストラリア準備銀行(RBA)がサプライズの利下げを実施しました。

政策金利はこれまでの3.00%から2.75%になります。

これで2011年11月以来の利下げは合計7回となります。

オーストラリア経済は資源の輸出を通じて中国経済と密接に関係しています。その中国では不動産価格抑制政策が採られているために建設セクターを中心にぐずぐずした景気となっています。

下は中国の製造業購買担当者指数です。

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このため鉄鉱石をはじめとするオーストラリアの鉱山セクターもいまひとつパッとしません。

RBAが利下げに踏み切れたひとつの理由は(これは世界の他の地域にも共通することですが)インフレが鎮静化しているためです。オーストラリアの第一四半期の消費者物価指数は2.5%でした。


もうひとつの利下げの動機はオーストラリア・ドルが強すぎるという認識が国内にあるためです。

この点は、黒田バズーカによる円安政策が、回り回ってオーストラリアにまで影響していると考えられないこともありません。

実は日本の円安誘導で一番影響を受けるのは、通貨を緩く米ドルにペグし、しかも輸入・輸出とも取引額が大きい中国なのです。言い換えれば、中国の相対的な輸出競争力は低下しているわけです。

このことは中国の製造業の活動を不活発にします。

それは資源・素材を主に扱う、オーストラリアの輸出を圧迫するという構図です。

今後、中国から日本の通貨安政策に対する風当たりは強くなることが予想されます。