黒田バズーカによる円安演出が功を奏して、日本の輸出業者はニンマリしています。

しかし物事には必ずオモテとウラがあり、喜ぶ日本の輸出企業のウラではこれを快く思わない人間も居るわけです。

その代表が韓国です。

韓国は「このままでは日本勢にやられてしまう」という危機感から、先週、利下げを発表しました。

いや、韓国だけではありません。先週だけでベトナム、スリランカ、オーストラリアが利下げを発表しています。つまり「玉突き」現象のようになっているのです。

この中で、たぶん相当に黒田バズーカのプレッシャーを感じているだろうけれど、動く気配を見せていないのが中国です。

なぜなら中国は不動産投機の抑制を最優先に考えており、景気は二の次だからです。

このため中国の景気はいまひとつフッ切れない愚図愚図したものとなっています。

下は先週発表された中国の物価統計のグラフですが、生産者物価指数が-2.6%と下げ足を速めているのがわかります。

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生産者物価指数がじり安しているということは、メーカーの側に積極的に原料在庫を取る意思が無いことを示唆しており、これは素材の提供者にとっては悪いニュースです。

実際、主に中国に素材を輸出しているオーストラリアは先週、サプライズの利下げをしています。

「日本だけが、いい思いをしやがって!」という近隣諸国のやっかみ……これに注意する必要があります。