ヤフー(ティッカー・シンボル:YHOO $26.54)がタンブラー(Tumblr)と買収協議を行ったという噂があります。

噂の出所はウォールストリート・ジャーナルの「オール・シングズD」ブログのピーター・カフカとカーラ・スウィッシャーです。

その記事によるとヤフーのCFOのケン・ゴールドマンが最近、JPモルガンのカンファレンスで「ヤフーはもっと若いユーザーに喰い込まなければいけない」という発言をしました。具体的には18歳から24歳の世代です。

ケン・ゴールドマンはシーベル・システムズなどのCFOを歴任した、シリコンバレーでも最も経験豊かなCFOのひとりで、マリッサ・メイヤーがヤフーのCEOに着任したときに招き入れられた右腕です。

タンブラーは若いユーザー層に熱烈に支持されているし、カッコイイ(cool)という評価をされているので、その点ではぴったりケン・ゴールドマンの言っていることと合致します。

タンブラーは最近のベンチャー・ラウンドで8億ドルの時価評価を付けられているので、若しヤフーがこれを買収するとなると少なくとも10億ドル程度は支払う必要が出るでしょう。因みにヤフーは最大限30億ドルくらいまでの軍資金があります。

タンブラーはデビッド・カープが創業したブログ・サイトで、ユーザーの側からすれば最も綺麗で、柔軟性に富んでいます。

デビッド・カープの繊細でアーティスティックな人柄ならびに経歴については、以前、記事にしましたのでそちらを参照して下さい。

タンブラーにはソーシャル的な側面もあります。

また「ごちゃごちゃしていない、美しいサイト」という、マリッサ・メイヤーの審美眼(シンプルなGoogleのフロントページは、彼女の発案です)からすれば、タンブラーは絶好のフィットだと言えます。

タンブラーの4月のトラフィックは1.17億ビジターで、約1億のブログが稼働しています。

問題点としてはこのトラフィックをどうマネタイズするか? ということです。タンブラーはこれまでマネタイゼーションをずっと後回しにしてきました。


同社のVC投資家であるユニオン・スクエア・ベンチャーズやスパーク・キャピタルは長期的な観点から「売上は、後回しでいい」とずっと指導してきました。

同社は去年から「ネイティブ広告」と呼ばれる広告を試しています。上手く行けば1億ドル程度をこの方法で売り上げられるかもしれないと言われています。

さて、ヤフーの状況を見ると、マリッサ・メイヤーがCEOになってから同社は活気を取り戻しています。しかしEPSの改善は主に経費の削減によるもので、トップライン(売上高)は低迷したままです。

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自社株の買い戻しによる発行済み株式数の減少も、一株当りデータの改善の大きな理由です。

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DPS一株当り配当
EPS一株当り利益
CFPS一株当りキャッシュフロー
SPS一株当り売上高


(文責:広瀬隆雄、Editor in Chief, Market Hack)

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