アメリカのペット関連市場は安定的に成長しています。

1

市場の内訳は下のパイチャートのようになっています。

2

アイデックス・ラボラトリーズ(ティッカー・シンボル:IDXX $83.81)は1983年にデビッド・ショーによって創業され、1991年にIPOされた企業でペットの検査機器、家畜診断キット、水ならびに牛乳診断事業部から成っています。

ペット検査装置・サービス部門の売り上げの9割は、最先端の検査、分析装置によるペットの健康のチェックや疾病の有無の判断から上がっています。

具体的にはペット・クリニックで血液科学、血球計算、内分泌の検査装置を開発、販売しています。ペットの病気のスクリーニングや感染症検査のためのキットも作っています。さらに難解な病気に関しては検査センターで高度な解析を行います。

ペット・クリニックに設置される同社の検査装置は獣医がテストを行ってから、解析データが出るまでに16分しかかからず、診療効率の向上、ペットのクリニック滞在時間の短縮を実現しています。


また同社の分析装置は所謂、レーザーブレード・ビジネスモデル、すなわちひげ剃りの替え刃のように検査するごとに消費される消耗品があり、一度検査装置をペット・クリニックに納入すると、リピート・セールスが見込めます。これが同社の業績が安定的に推移しているひとつの要因です。

3

【略号の説明】
DPS一株当り配当
EPS一株当り利益
CFPS一株当りキャッシュフロー
SPS一株当り売上高


マージンのトレンドも安定しています。

5

同社の売り上げのうち米国は59%、欧州が23%、アジアが11%となっています。

さて、アイデックスの株価ですが、年初からダラダラ安を続けています。

7

この理由はペット検査・診断装置のビジネスがオイシイことに気付いた他社が、この市場にどんどん参入しようとしているからです。

この手のアナライザーのビジネスは、競争が無ければたいへん良いビジネスなのですが、競争が激しくなると価格プレッシャーを受けます。

同社の場合、3月期の決算で、同社としては極めて珍しくEPSが市場予想を下回りました。これを反映するカタチで、今年と来年のEPS予想もじりじり下がっています。

(文責:広瀬隆雄、Editor in Chief, Market Hack)