ファストファッション(fast fashion)とは流行を追った服を破格の安値でどんどん供給するビジネス・モデルを指します。

サンフランシスコの公共ラジオ局、KQEDのコラム「ザ・ローダウン」で、ステファニー・ヴァッツ記者が「なぜアメリカは自国で衣服を作るのをやめてしまったのか」と題された記事を書いています。

米国労働統計局(BLS)の資料をもとにした、彼女の分析がなかなか興味深いので紹介します。

まずアメリカ人がアパレルに遣うおカネは、だんだん減っています。

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これはiPhoneとか学資ローンなど、他の出費の方が重要になったからだと思います。

金額ベースではなく、家計支出に占めるアパレルの比率も、着実に減少しています。

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ところが、洋服をどれだけ買うか? という点数(アイテム)で見ると、逆にショッピングの回数は増えています。

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極めて原始的なやり方ですが、年間にアパレルに遣うおカネを、アイテム数で割り算して、平均単価を出すと、1960年代の176ドルから、現在の25ドルまで下がっていることになります。

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つまり年間70点ものアパレルを、平均単価25ドルという、破格の安値でどんどん消費するわけですから、人件費の高いアメリカの縫製工場では対応できないのです。これを反映して、アメリカ国内で作られたアパレルの比率は1960年代の95%から、現在は2%に激減しています。

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(文責:広瀬隆雄、Editor in chief, Market Hack)

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