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エクソン・モービル(ティッカー・シンボル:XOM)は上場石油会社の中で最大の企業です。

同社の時価総額は4,000億ドルで、アップル(ティッカー・シンボル:AAPL)の4,220億ドルに次いで、世界で二番目に大きいです。

同社の経営は極めて保守的で、何事にも財務的な考察、つまりソロバンを優先する社風です。

この株主寄りの経営姿勢がウォール街から好感されて、過去20年、同社は株式市場でのキャピタル・ゲインと配当収入を合計したトータル・リターンで年率9.3%を記録しています。これはS&P500の年率4.5%を上回っていることはもちろん、他のオイルメジャーの平均(8.4%)も上回っています。

同社はフリー・キャッシュフローを重視しています。

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株主への還元に際しては、配当だけでなく、自社株の買い戻しも積極的に行っています。

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使用資本利益率では他社を圧倒しています。

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石油会社の長期での健全性の指標はリザーブ・リプレースメント・レシオです。つまり1年間石油を掘り続けると、確認埋蔵量がその分、減るわけだけど、それを新しく探索や買収によって補う必要があるわけです。このリザーブ・リプレースメント・レシオが100を割り込むと、ちょうどタコが自分の足を喰うように、将来の寿命をすり減らしながら当期の業績を出していることになるわけです。エクソン・モービルはこの面で常に安定感のある経営をしてきました。

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また確認(Proved)埋蔵量の他に、リソース(そこにあることはわかっているけど正式に確認埋蔵量に算入していない分)という概念があります。緑の破線は平均年間生産量です。

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なお、この数字にはシェールガスのXTOの買収の分を含んでいません。

シェールガスの話が出たところで、今、話題になっている米国中西部での精製キャパシティ(=ノースダコタ州でシェールオイルが出たので、精製能力が払底しています)を見ると、エクソン・モービルはオイルメジャーの中では最も恩恵を蒙る位置にいることがわかります。

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エクソン・モービルの業績は下のグラフのようになっています。

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【略号の読み方】
DPS一株当たり配当
EPS一株当たり利益
CFPS一株当たりキャッシュフロー
SPS一株当たり売上高


EPSに比べてDPSが小さく、配当が鉄板であることに注目してください。