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黒田バズーカの第二弾として「日本版LTRO」が計画されていると言われています。

そこでLTROを説明したいと思います。

先ずLTROはLong Term Refinancing Operationの頭文字を取ったもので、欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁が、欧州財政危機による銀行信用の緊縮を打開するために打ち出した方策で、この文脈では「3年物流動性供給オペ」などと訳されてきました。

それまでECBは二週間程度の資金しか銀行に対して融通していなかったのが、最長36カ月までOKという事になったので「3年物」という表現がついたわけです。でもLong Termそのものには3年でなければいけないという決まりは無いわけだから、若し日銀が同様のオペを打ち出した場合は、その最大のマチュリティ(返済期限)に応じて、訳語は変わってきます。いまは暫定的に「日銀版長期資金供給オペ」というような訳語があてられています。

でも上の説明だと、なんだかわかったようでぜんぜん実感が掴めないと思うのです。

それでドラギ総裁のやったLTROを、もっとざっくばらんに説明すると、「ECBが質屋を開業した」ということなのです。

つまり「担保になるものがあれば、何でも持っておいで。それをカタにおカネを貸します!」というわけです。

通常、銀行システムが正常に動いている場合は、銀行同士での短期のお金の貸借は活発に行われます。ところが銀行が相互不信に陥ると、お互いに資金を融通し合わなくなります。これは、喩えて言えばパソコンがフリーズするような状況です。

ECBの場合、それではいけないので「銀行間で貸借ができないのなら、私のところに直接、借金のカタになるものを、何でも持ち込みなさい。それに応じて、ある程度の掛け目で、おカネを貸しましょう!」と宣言したわけです。

日本の場合、銀行システムはちゃんと稼働していると思います。だから「日本版LTRO」は、緊縮の解消と言うよりも、「イッパツかましたろやんけ!」というアナウンスメント効果を主に狙っている気がします。

特にドラギ・マジックの威力をまざまざと見せつけられた欧米の投資家は「LTRO」と聞いただけで「バッテリーはピンピンだぜ!」状態になると思います。

カンケー無いって、細かい条件は。

上ですよ、上!


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