LKQ

LKQ(ティッカーシンボル:LKQ)は1998年に創業された、比較的若い会社です。

同社は自動車やトラックの交換部品、パーツなどを自動車修理工場やボディショップなどに販売するリサイクル業者です。

仕事の流れとしては先ず交通事故で廃車になったポンコツを同社は入札で買い入れます。

次に同社の技術者がそのクルマから、損傷していなくて、なおかつ安全基準を満たす、まだ使える部品を回収、再生します。

アメリカの自動車リペアパーツ市場の市場規模は2,000億ドル市場だと言われています。これはかなり大きな市場です。

マイカーのオーナーがクルマをぶつけたり、あるいはクルマが故障して直さなければいけないとき、それを自動車修理工場(ガレージ)に持ち込みます。そこではプロの修理工が修理するわけですが、この市場(DIFM: Do it for meと略されます)の規模は約1,550億ドルです。

DIFM、つまり自動車修理には1)事故の場合と、2)故障の場合があります。

それぞれの市場規模は

1)事故 390億ドル
2)故障 1,160億ドル


です。

上に述べた修理代の内訳は(部品+マークアップ+労役費)から構成されており、労役費はその3分の1程度です。

すると労役費とマークアップ(=マージン)を除いた、交換部品の市場は:

1)事故 150億ドル
2)故障 440億ドル


程度になります。つまり合計590億ドルがLKQのターゲット市場になるのです。同社の売上高から逆算した現在のマーケット・シェアは8%に過ぎず、まだまだ成長余地は大きいです。

1980年頃までは、自動車の修理といえば、ちょっと古いクルマでも交換部品は新品をメーカーから取り寄せることが殆どでした。

しかし部品の中には耐用年数はたった10年ではなく、もっと長く、安全に使える部品も多く含まれています。


それらのまだ十分に使える部品を、どんどんクルマごと潰してしまうのは、勿体無いし、エコ・フレンドリーではありません。

そこでキレイにリサイクルできる部品を、ちゃんと選り分けて、それを再販しようという動きが出て来たわけです。

こんにち、アメリカで自動車修理工場が使っている交換部品やパーツの80%(数量ベース)が、このようにリサイクルされた部品です。つまり30年前と新品部品/リサイクル部品の立場は完全に逆転してしまったわけです。

もちろん、金額ベースではメーカーがディーラーや自動車修理工場に配送する新品部品は単価が高いので、まだまだそちらが請求金額シェアでは6割近くを占有しています。

でも逆の見方をすれば、自動車修理工場、保険会社、消費者の立場からすれば、リサイクル部品を使用すれば、パーツ・コストが半額くらいに節約できるわけです。

なお節約額は部品によって大きな差があります。エンジンの場合はリサイクルを使った方が67%も安いです。でもフェンダーなどの場合、20%程度の節約にしかなりません。一般論で言えば、複雑で、値の張る部品ほどリサイクルを使うと大きな節約になります。

LKQの業績は不況も関係ナシのピカピカです。過去5年間の売上成長率は年率+26%、キャッシュフロー成長率は+29%、EPS成長率は+28%でした。

1

【略号の解説】
DPS一株当り配当
EPS一株当り利益
CFPS一株当りキャッシュフロー
SPS一株当り売上高


同社の営業マージンは約30%で安定しています。純利益マージンは7%です。株主資本利益率は14.5%です。