アップルが出版社各社と談合して電子書籍を吊り上げたとして、司法省がアップルならびに出版社各社を反トラスト法(独占禁止法)で訴えていた件に関し、ニューヨーク連邦地方裁判所が原告(司法省)側の主張を支持する判決を下しました。以下はそのハイライト:

【9頁】
原告は出版社各社が電子書籍価格を吊り上げるために価格競争が起きないよう示し合わせた。アップルはその共謀を促し、実行するに際し、中心的な役割を演じた。

【11頁】
アップルと出版社各社は小売レベルで価格競争が起こらないようにという包括的な利害を共有していた。アップルはアマゾンその他の企業と価格面で競争を避けたいと考えていた。一方、出版社側はアマゾンの$9.99という価格設定を終わりにし、電子書籍価格を大幅に釣り上げたいと考えていた。

アップルは出版社各社に対し、それを実行するためのビジョンを示し、フォーマットを示し、スケジュールを示し、価格つり上げのために必要な調整役を果たした。

【44頁】
エディー・キュー(アップル社員)はアップルが「アマゾンの問題」を解消することだけに関心を持っていたと証言しているが、その証言は説得力に欠けていた。書類上の証拠の面からも、交渉についての商業的な見地からも結論は明白だ。それはつまりアップルは最初から業界横断的な新価格体系を出版社各社に対して働きかけたということだ。そうでなければ出版社はアマゾンの価格戦略によって弱い立場に立たされたに違いないしアップルはすぐに価格面でアマゾンにマッチせざるを得なかっただろうから。


判決の全文は下に掲載しておきました。

071013 Apple