中国が貸付金利の規制を撤廃しました。

ひとつ前の記事で「中国が融資総量規制を撤廃」と書いたのですが、それは「中国がディレギュレーションを行った」というヘッドラインしか情報が無かったので、憶測と主観で第一印象を書いたのです。

その後、続報が入り、今回の規制緩和が、実は貸付金利に関し政府が関与することをやめるというものであることがわかりました。

これは、少し踏み込んだ規制緩和です。

これで今後は金融機関が自由な判断で貸付金利を設定することが出来るようになります。

但し、今回の規制緩和には預金金利は含まれていないと思います。

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さて、僕の考えですが、なるほど貸付金利の自由化は、それでよいと思います。

しかし預金金利の自由化が今回含まれていないので、シャドー・バンキングのもたらす歪を、根本的に是正することはできないと思います。

中国の不動産開発業者はどこも資金繰りに困っているので9%程度の借入金利を喜んで支払います。

理財商品は6%程度の利回りが一般的です。

今回、「預金金利は3.3%」という事は自由化されなかったので、国民の立場からすれば、銀行に預けていても3.3%の金利しかつかない普通預金が、ファンドを買えば6%の金利がもらえるわけだから、当然、ファンドの方が魅力的です。そこで預金をおろして理財商品に乗り換えるということが起こっています。

つまり預金金利の「尻抜け」状態は、なんら変わらないのです。