ニュースキン(ティッカーシンボル:NUS)はネットワークマーケティングと呼ばれる販売方法によってパーソナルケア製品や栄養補助食品を売っている会社です。本社はアメリカのユタ州です。

2012年末の時点で同社は5.1万人のディストリビューター(最終顧客へ小売販売する資格を有する会員のこと)を持っています。なおディストリビューターは、社員ではありません。

ディストリビューターは月間約20万円程度の製品を販売する必要があります。主なターゲットは友人、隣近所、親族などです。

それらの常連顧客の中で「自分もネットワークマーケティングをやってみたい」という人が出てくれば、自分でディストリビューターを始めることも出来ます。

ディストリビューターは、自分のネットワークの中から新しいディストリビューターが登場することで、彼らの販売した製品に関してもコミッションを貰うことが出来ます。

このようにして6段階まで、配下のディストリビューターのコミッションを吸い上げるわけです。

このようなシステムは一般にマルチレベル・マーケティング(multilevel marketing)と呼ばれ、その商法には賛否両論あります


ニュースキンは、現在、世界53カ国で展開しています。日本ならびに中国が最も大きな市場で、この二つの国々から総売上高の78%を稼ぎ出しています。

中でも中国、香港、台湾の各市場が急成長しており、この三つの拠点だけで10億ドルの年商があります。

さて、ディストリビューターとは別に、プリファード・カスタマーというものが存在します。プリファード・カスタマーとは自分自身でニュースキン商品を消費することを目的とした顧客を指します。これになると割引価格で製品を購入できます。

現在、同社の顧客の85%は自分で消費することを目的にニュースキンの製品を購入しており、15%のみ(顧客数ベース)が商売の在庫として同社の製品を購入しています。別の言い方をすれば売上高の70%が最終消費だということです。

スキンケアと減量のための商品は、商品説明が重要になるので、対面販売が重要になります。同社は独自の研究開発により科学的効能を追求した商品開発をしていますが、同社製品の効き目については、投資家の立場では、よくわからない部分もあります。

なお、最近急成長している中国市場ですが、中国本土ではマルチレベル・マーケティングは禁止されています。このため中国では自社店舗を設けそこで社員による販売を行っています。

ニュースキンのグロスマージンは80%、営業マージンは17%、純利益マージンは10%と、いずれも高い数字となっています。固定店舗の負担などが無い点が、マージンの高い一因だと言えます。

同社の業績は下のグラフに見るようにピカピカです。

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【略号の説明】
DPS一株当たり配当
EPS一株当たり利益
CFPS一株当たりキャッシュフロー
SPS一株当たり売上高


同社は積極的に自社株を買い戻しています。今年は発行済み株式数の7%程度を買い戻す予定です。

マルチレベル・マーケティングに対しては懐疑的な投資家も多く、最近では同社のライバルのハーバライフがショート・セラーのターゲットとなり、話題を提供しました。