来年１月からNISA（ニーサ）という少額投資非課税制度がスタートします。これは毎年100万円を上限とする新規購入分を対象に国内外の上場株や投資信託の売却益、配当金収入が無税になる制度です。（この制度の恩恵を受けようとすれば、そのための口座を開設する必要があります）

優遇措置は５年間で、その５年間に一度だけ利益確定が非課税となります。これが最大で５年間、毎年１００万円を上限として新規資金を投入できる仕組みです。

別の言い方をすれば初年度である２０１４年に投資した分は、５年後の２０１８年末までに１回だけキャピタルゲイン税なしで益出しできるわけです。

２０１５年が来ると、さらに１００万円までを新規投資できます。その分については２０１９年末までに１回だけ無税で益出しできます。

そのように雁行し、最後の投資可能年は２０１８年、それを無税の益出ししようと思えば２０２２年までに行わなければなりません。

【売ったら、負け】
この制度の特徴は、５年間に一度でも利益確定してしまえば、一旦、キャッシュにした資金を再び再投資した分についてはキャピタルゲインが出たら通常の２０％の税率になってしまう点です。言い換えれば５年間、ギリギリまでリカクしない方が得だということ。

さて、制度がわかった時点で「それじゃ、一体、何を買えば良いの？」という肝心な問題に移ります。

５年間で一回しか無税扱いが受けられないということは、最低５年間塩漬けに出来る、堅い銘柄でないといけません。株価ならびに業績が安定的に推移する銘柄を選ぶ必要があります。（なお「ニーサ」の口座で損が出ても特定口座のように損益通算は出来ません）

【配当収入も無税】
また配当収入に関しても無税ですから、高配当の銘柄の方が良いことになります。

すると値動きがマイルドで、なおかつ高配当の銘柄を狙うという戦略になるわけです。ざっと頭に浮かぶ銘柄を書き抜けば、次のようなリストになります。

シェブロン（ティッカーシンボル：CVX）配当利回り3.14%
ノバルティス（NVS）3.38%
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ（BTI）3.93%
マテル（MAT）3.37%
ゼネラル・ミルズ（GIS）2.95%


これらの銘柄はいずれも財務力が強いし、株価や収益の安定にも定評があります。