今、アメリカで最もホットなファッション・デザイナーであるマーク・ジェイコブスがフランスのコングロマリット、LVMHを離れると発表しました。

市場ではマイケル・コース(ティッカーシンボル:KORS)の成功に刺激されたマーク・ジェイコブスが、IPOに備えて資本関係を整理に入るのではという憶測が流れています。

マーク・ジェイコブスは1963年生まれでパーソンズ・スクール・オブ・デザインで学んだ後、ペリー・エリス社で働きました。1986年にオンワード樫山の支援を受け、自分のコレクションを発表し、1997年にLVMHのクリエイティブ・ディレクターに就任します。

現在、マーク・ジェイコブスの名前を冠したストアは世界に285店舗あり、マーク・ジェイコブスとLVMHは複雑な株式の持ち合い関係にあります。まずこれをほぐしてやる必要があるわけです。

LVMHの立場からすればマーク・ジェイコブスが含まれる「ファッションならびにレザー・グッズ部門」は同社の最も大きなセグメントで売上高の34%を占めます。ただし同セグメントにはマーク・ジェイコブスの他に『Fendi』、『Celene』、『Donna Karan』などのブランドもあり、マーク・ジェイコブスだけに依存しているわけではありません。

若しマーク・ジェイコブスがIPOされれば、ターゲット顧客層としてマイケル・コースとかなり近い購買層を狙う企業となります。この顧客セグメントは、いま一番成長が著しいニッチなので、人気化するかも知れません。

PS:記事に直接関係ないけど、NYのファッション・シーンに関する小説(=マーク・ジェイコブスのファッションショーを舞台に想定しています)を過去に書きましたので、リンクを掲げておきます。