日本の高齢化・少子化対策として「高スキルの移民だけは、認めた方が良い」という議論があります。そのキモチはわからないではないけど、僕のようにシリコンバレーからものごとを眺めていると、ちょっと滑稽なんですね。

なぜなら日本が欲しいような高スキルの優秀な移民なら、アメリカだって欲しいからです。

アメリカは昔から移民の国ですが、今でも新しい移民はどんどん入ってきています。

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特にシリコンバレーは、ハイスペックな移民によって成り立っているのです。下のグラフの青は「移民組」によって創業された会社です。

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なお、上のTOP25企業はエスタブリッシュされた会社ですけど、最近のスタートアップでは、テスラ・モーターズのイーロン・マスク(南ア出身)などが移民組です。


さらに言えばシリコンバレーは慢性的な理系人材不足に悩まされています。

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ちょっとデキるソフトウェア・エンジニアなら、1,200万円くらいの基本給を払わないと、雇えない。日本で大学出て間もない20代の技術系社員に、そのくらい払えますか?

つまり移民の人材だって国際競争に晒されているのです。増してや英ガーディアン紙を読むと、日本の若い女の子の45%はセクースに興味ないとか……(なんてこった! 日本行ったら、Hすら、できないの?)そういう激震がセカイに走っておるわけです。

よっぽど「おもてなし」精神を発揮しないと(笑)

逆に言えばですよ、(よし、おいらも一発シリコンバレーさ行って稼ぐべ)という覇気のある日本の若者が少なすぎますよね? 大体、日本人は2~3年シリコンバレーに居ると「やっぱり将棋が恋しい」とか言って、すぐ日本に帰る。

でもグーグルのセルゲイ・ブリンが「ボルシチの味が恋しいから、オレ、ロシア帰るわ」と言ったという話は、ついぞ聞かないわけです。(チャーニーズ?のセフレをグーグル・グラスで「視姦」したという未確認情報は、ありますが……)

「移民さえ日本に受け入れれば、すべては解決する」なんて、愚にもつかないことを夢想する時間があれば、もっとグローバルな競争の文脈から、日本の立ち位置を考え直しては如何?


(文責:広瀬隆雄、Editor in Chief、Market Hack

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