ツイッター(ティッカーシンボル:TWTR)は11月6日に顧客からの予約注文の受付を〆切り、7日にニューヨーク証券取引所に上場、取引が開始される予定です。

これに先立ちニューヨーク証券取引所はゴールドマン・サックス、JPモルガンなどの幹事証券を巻き込み、今日、土曜日でマーケットが閉まっていることを利用して、壮大な予行演習をしました。そこでは一度に数十万の小口注文を殺到させ、システムがちゃんとそれをこなすことができるかテストしたわけです。

ニューヨーク証券取引所は「テストは成功だった」と発表しています。

関係者が念には念を入れて準備している背景には、フェイスブック(ティッカーシンボル:FB)の残念なIPOの記憶がまだ新しいからです。フェイスブックの上場の際は一度に49.6万チケットが寄り付きに殺到したせいで、ナスダックのシステムがパンクしてしまいました。

ナスダックはこのチョンボのせいで、今回のIPOではニューヨーク証券取引所にツイッターを持って行かれてしまいました。

フェイスブックのIPOでは、主幹事モルガン・スタンレー(ティッカーシンボル:MS)の注文の付き合わせ方にも非難が殺到しました。モルガン・スタンレーは典型的な「寄りピン型」のIPOの開け方をする証券会社で、小口投資家がスッ高値を掴んでしまうリスクが大きいです。また買い注文と売り注文がバランスするまでグイグイ気配を上げるため、寄り付きのクロスがバカでかいブロックになりがちです。システムが限界に達した一因は、このアグレッシブな初値の付け方にもあったのです。

ゴールドマン・サックス(ティッカーシンボル:GS)も、どちらかといえば「寄りピン型」のIPOの開け方をする投資銀行です。しかし寄り付きを「引っ張る」ことのリスクがフェイスブックのIPOでよくわかったので、サッサと寄せてしまう可能性もあります。

もうひとつ、フェイスブックの場合と今回が違う点は、そもそもディールのサイズが今回の方が遥かに小さいことが挙げられます。

■■■

P.S.アメリカのホットIPOの上場初日のトレードの仕方は拙著『ザ・バトル・オブ・eバンカーズ』の中に詳細に説明されています。ここに描かれているのは、ドットコム・バブル時代のやり方なので、システムが遥かにソフィスティケートされたこんにちのIPOでは当てはまらない面もあるかと思いますが、基本的な考え方は同じの筈です。