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ビットコインの価格が、キプロス・ショックの高値を更新しました。11月5日のザラバの高値は$258.87(但しMt. Goxにて)です。これは4月9日につけた高値$240.11を超える、今年の新高値です。

最近、ビットコインはベルリンの中古レコード店やバンクーバーのコーヒーショップでも使えるようになっています。このようにビットコインで財やサービスの対価を受け取っても良いという商店主が増えるとビットコインの通貨としての利便性はだんだん向上すると思われます。

ビットコイン自体は、善でも悪でもないと思います。Linuxがハッカー・コミュニティから登場したように、ビットコインには国籍はありません。国の保証が無い以上、支払いの際にビットコインで受け取っても良いという人が居なくなってしまえば、無価値になるリスクもあります。逆にビットコインに価値を認め、喜んでビットコインを受け取りたいという人が居る限り、なんらかの価値を持つとも考えられます。

いま、決済通貨としてのビットコインの利便性を増す、様々なサービスがどんどん登場しており、ビットコインの「周辺ビジネス」が活況を呈しています。これはちょうどLinuxそのものは無料だけど、周辺サービスを提供するRed Hatなどがビジネスとして成り立ったのと、相通じるノリだと思います。僕もビットコイン・ウォレットのサービスのひとつを試してみましたが、銀行のチェッキング口座と連動して、クリックひとつでビットコインに換金できます。

究極的にはペイパルに代わる、少額の決済の際の通貨としての利用などに、最も適しているのではないかなと思います。

面白いのは、米国の連邦政府が、麻薬などのヤミ取引の業者撲滅のため、それらの関与するサイトをシャットダウンすると、逆にビットコインの価格の騰勢に勢いがついている点です。これはビットコインがこれまでのアンダーグラウンドの怪しい通貨から、オーバーグラウンドに出てきて、一般の人々の市民権を獲得する結果を招いているからかも知れません。