一般に30代から40代の人々は、最もクルマや住宅を購入する年齢層だと言われています。

アメリカでは、これからこのグループに入ってゆく人たちをミレニアル世代と呼びます。

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ミレニアル世代とは1981年から2000年までに生まれた人を指し、年齢で言えば33歳を先頭にから13歳までです。

彼らはリーマンショック以降の厳しい雇用市場の環境下で労働市場に出て来ました。

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このためベビーブーマーより貧しいし、財産の蓄積もありません。彼らは物欲より精神的な満足を求めます。クルマを所有することには余り興味がありません。

郊外の新興住宅地にたてられた、マックマンションと呼ばれるデカイ家には住みたがらず、サンフランシスコ市内、マンハッタンなど、大都会で友達と一緒に共同生活するのを好みます。

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かれらは何でもシェアすることが好きです。例えばZipcar(ジップカー)やAirbnb(エア・ビー&ビー)などはその例です。

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アメリカの住宅価格はかなり戻してきています。地域別でいえば、サンフランシスコ市内などは、ほぼリーマンショック前の水準まで戻りました。


ところがサンフランシスコ郊外の、リーマンショック直前に開発された新しい団地は都心から遠いということもあって、回復が遅いです。

いま大都会はミレニアル世代がどんどん入ってきており、家賃が高騰したので、黒人などの低所得者層はどんどん郊外へと押しやられています。

だから郊外の新しい団地が、リーマンショックで軒並み差し押さえられた後、今、黒人たちに買われているのです。それらの郊外の団地は、リーマンショック直前には「ちょっと背伸びした」アスピレーショナルな消費者に買われていましたが、サブプライム・ショックで差し押さえを食らった後、一足飛びに低所得者層の住む団地へと変貌しつつあるわけです。

このような消費者の嗜好の変化は新築一戸建ての団地を開発する業者にとって、かじ取りが難しい局面にさしかかっていると言えるでしょう。

僕の考えでは回復途上にある住宅着工件数は、とうぶんリーマンショック前の水準までには回復できないと思います。

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(文責:広瀬隆雄、Editor in Chief、Market Hack

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