2014年のどこかで、新興国株式のドカ下げが来る……それが僕のいまの相場観です。
9・11があって、先進国の経済がキリモミ状態に陥った時、世界を救ったのはBRICsをはじめとする新興国でした。
2003年から北京オリンピックの頃にかけて、BRICsとその他の新興国は世界の経済成長の大部分を稼ぎ出していました。

しかし、今はBRICsと新興国の貢献はどんどん小さくなり、逆に先進国が成長のエンジンになりつつあります。
足下の成長予想を見ると、BRICsのGDP成長率の予想には大きな下方修正が入っています。

この一方で先進国の見通しは殆ど変っていません。つまりダウンサイド・リスクは新興国の方が大きいのです。
9・11があって、先進国の経済がキリモミ状態に陥った時、世界を救ったのはBRICsをはじめとする新興国でした。
2003年から北京オリンピックの頃にかけて、BRICsとその他の新興国は世界の経済成長の大部分を稼ぎ出していました。

しかし、今はBRICsと新興国の貢献はどんどん小さくなり、逆に先進国が成長のエンジンになりつつあります。
足下の成長予想を見ると、BRICsのGDP成長率の予想には大きな下方修正が入っています。

この一方で先進国の見通しは殆ど変っていません。つまりダウンサイド・リスクは新興国の方が大きいのです。
なぜ新興国経済には落胆が出やすいのでしょうか?
その一因は中国の成長モデルがこれまでの輸出一辺倒から変わってきているからです。

実際、貿易成長の「巡航速度」は、これまでの20%以上から7%程度に下がってきています。
中国は今後、より環境にやさしく、バランスの取れた成長を標榜する国に変わってゆくと思います。それは、とっても良いことです。
ただ通常、ある国の経済がそのような大きなピボットを強いられる場合、新しい経済モデルにすんなりと軟着陸することは、とても難しいです。一例として、日本も80年代までの輸出一本槍経済からバランス成長へと方向転換することに失敗して、「失われた20年」を経験しました。
2014年にはアメリカがじゃぶじゃぶの量的緩和政策を手仕舞いしはじめます。失業率が6.5%に到達したら、フェドファンズ・レート引き上げにも着手しなければいけなくなります。先週金曜日に発表された失業率は予想7.3%に対して結果7.0%と強い数字でした。するとあと0.5%でFRBは金利政策の大転換を考え始めなければいけなくなるのです。
過去の経験則ではアメリカが金利を引き上げ始めた局面では新興国株式はメタクソにヤラレになるケースが非常に多かったです。ペソ危機、バーツ危機、ルーブル危機など、アメリカの金融引き締めと新興国からのお金の逃避は、密接に関係しています。
最後にアメリカはシェールブームで外国から原油を買わなくなっています。これは産油国にとっては困った現象です。特にメキシコとかは、やばいと思います。
その一因は中国の成長モデルがこれまでの輸出一辺倒から変わってきているからです。

実際、貿易成長の「巡航速度」は、これまでの20%以上から7%程度に下がってきています。
中国は今後、より環境にやさしく、バランスの取れた成長を標榜する国に変わってゆくと思います。それは、とっても良いことです。
ただ通常、ある国の経済がそのような大きなピボットを強いられる場合、新しい経済モデルにすんなりと軟着陸することは、とても難しいです。一例として、日本も80年代までの輸出一本槍経済からバランス成長へと方向転換することに失敗して、「失われた20年」を経験しました。
2014年にはアメリカがじゃぶじゃぶの量的緩和政策を手仕舞いしはじめます。失業率が6.5%に到達したら、フェドファンズ・レート引き上げにも着手しなければいけなくなります。先週金曜日に発表された失業率は予想7.3%に対して結果7.0%と強い数字でした。するとあと0.5%でFRBは金利政策の大転換を考え始めなければいけなくなるのです。
過去の経験則ではアメリカが金利を引き上げ始めた局面では新興国株式はメタクソにヤラレになるケースが非常に多かったです。ペソ危機、バーツ危機、ルーブル危機など、アメリカの金融引き締めと新興国からのお金の逃避は、密接に関係しています。
最後にアメリカはシェールブームで外国から原油を買わなくなっています。これは産油国にとっては困った現象です。特にメキシコとかは、やばいと思います。
