ギリアド・サイエンシズ(ティッカーシンボル:GILD)のC型肝炎ウイルス(HCV)に対する経口ヌクレオチド阻害薬ソホスブビル(sofosbuvir)が米国食品医薬品局(FDA)から承認されました。アメリカではソヴァルディ(Sovaldi)という名前で販売される予定です。

一分のアナリストはソホスブビルがゆくゆく年商80億ドル程度のブロックバスター(=大型薬)になると予想しています。

今回の承認は大方の予想通りであり、既に株価に織り込まれていたので、ギリアドの株価には余り反応が出ていません。

2

従来のC型肝炎治療薬が注射だったのに対し、ソヴァルディは経口薬であり投与が簡単です。さらに副作用も少ないとされています。

そのような患者にとってすぐ実感できる改善に加えて、ソヴァルディは業界関係者にとって重要な意味を持ちます。なぜなら同薬は「次世代の」ヌクレオチド酵素阻害薬であり、これはFDAにとって新しいパラダイムだからです。


米国には3200万人ものC型肝炎の患者が居ます。しかしそのうちのごく一部しか治療を受けていません。その一因は患者に取って現在の治療薬が不便で、効果が手間に見合わないと感じているからです。

ギリアドはソヴァルディの価格設定として24週分の薬を8万4千ドルにするとしています。

ギリアドは過去5年間にキャッシュフローを年率+24.5%で安定的に伸ばしてきた実績があります。

1

【略号の読み方】
DPS一株当たり配当
EPS一株当たり利益
CFPS一株当たりキャッシュフロー
SPS一株当たり売上高


難点としてはギリアドの売上高の70%を占めるHIVの分野ではライバルのグラクソ・スミスクライン(ティッカーシンボル:GSK)のティヴィケイ(Tivicay)が薬効の面、価格設定の面で手強い存在となりつつあることが挙げられます。

(文責:広瀬隆雄、Editor in Chief、Market Hack

【お知らせ】
Market HackのFacebookページに「いいね」することで最新記事をサブスクライブすることができます。
これとは別にMarket Hack編集長、広瀬隆雄の個人のFacebookページもあります。こちらはお友達申請を出して頂ければすぐ承認します。(但し本名を使っている人のみ)
相場のこまごまとした材料のアップデートはMarket HackのFacebookページの方で行って行きたいと考えています。