フェイスブック(ティッカーシンボル:FB)が7,000万株の公募増資を発表しました。昨日の引け値は$55.57なので、約39億ドルの売出しになります。

サプライズとしては今回の公募を仕切るのがJPモルガンだということ。その他の共同主幹事はメリルリンチ、モルガン・スタンレー、バークレイズです。副主幹事はパリバ、シティ、RBC、クレディスイス、HSBC、スタンダード・チャータード、パイパー・ジェフリーの各社です。

ゴールドマン・サックスの名前が無い点が目を引きます。理由はよくわかりませんが、たぶんツイッター(ティッカーシンボル:TWTR)のIPOを見事に成功させたことで、フェイスブックのオソマツIPOの失敗を「スリコミ」する効果が出てしまったので、FBの経営陣は「おかんむり」になったのでしょう。

ケチな会社です。

僕なら粗相をしでかしたモルスタを切り、ゴールドマンを主幹事に起用します。なぜなら、それが度量の大きさをウォール街に対して示す事になるからです。上の幹事団のリストからは、ザッカーバーグの「器の小ささ」しか伝わって来ない……

ま、それは兎も角、今回の売出しで、ザッカーバーグも4,140万株を処分します。23億ドルです。フェイスブックが出す新株(真水での資金調達)は2,700万株です。15億ドルになります。

フェイスブックは、別にお金に困っていません。でも投資銀行が企業にアプローチする場合、次のようなセールストークをもちいます。

「資金調達というのは、おカネが必要なときにやるもんじゃござんせん。株を出せるときに、おカネが要らなくても出しておく……これが基本です」

どうせJPモルガンのジミー・リー爺さんあたりが、そうザッカーバーグをそそのかしたんでしょう(笑)

今回、ザッカーバーグが株を売るのは、納税のための原資をこしらえるのと、ストック・オプションを行使するためです。このストック・オプションは、いわゆるクラスB株式6,000万株相当であり、クラスAに対して10倍の議決権があります。またゆくゆくクラスA株式に転換できます。

早い話が、今回の一連のトランザクションでザッカーバーグの議決権は65.2%から62.8%に下がるけど、全体としては、あんまり変わらないということです。

要するにマークの税金対策に投資家が振り回されている……それだけのコト。

「Fuck Goldman, I’m da CEO, Bitch!」