タイラ・バンクスとマリリン・モンローに共通する点は、何でしょうか?

それは二人ともウエスト・ツー・ヒップ・レシオ(WHR)で0.67だという点です。

よく「スリー・サイズ」と言いますが、バスト、ウエスト、ヒップの三つのデータのうちで、医療関係者やファッション業界の人達にとって最も重要な数字は二番目と三番目の数値の関係です。

下の絵を見て下さい。これは女性のスリー・サイズ(ここではアメリカ式にインチで表示)の例が示してあります。

スリーサイズ

この絵の数字を使って、実際にWHRの計算の仕方を示すと:

ウエスト(23)÷ ヒップ(34) = 0.676


となります。つまりウエストがヒップに対して細いほど、WHRレシオの数字が小さくなるわけです。

世界保健機関(WHO)の調査によるとこの数値が0.80以上になると流産などの危険が高まるのだそうです。

デポー大学教授で『The TELL』の著者、マシュー・ハーテンシュタインは、WHRはからだの脂肪が、どのように分布しているかを表す指標であり、WHRが低い女性はヒップの周辺に脂肪がついていて、WHRが高い女性はウエストの回りに脂肪がついているということに過ぎないとしています。


ただ医学的には、体脂肪がウエストの回りについている女性(=高WHR)は子宮がん、乳がん、胆嚢結石症、成人発症糖尿病、高血圧性心疾患などを患いやすいことが知られています。

つまり男性がナイスバディの女性に惹かれるのは、オトコの本能の中に健康な後裔を求める無意識の選別基準がくっきりと刻みこまれてしまっているからだと説明できるのです。

医療関係者だけでなく、WHRレシオはファッション業界でも使われます。モデルのオーディション(=オープンコール)の際、ヒップの数値からウエストの数値を引いた差が10インチ無ければ、プロのファッションモデルにはなれません。

マシュー・ハーテンシュタインはファッションモデルや女優のWHRに関し、下のグラフのようなデータを示しています。

1

それによると殆どの成功している女優やファッションモデルのWHRは0.70付近に収斂しているのだそうです。

なおWHRが小さすぎる(=異常なほど細いウエスト……逆に言えば胸や腰がすごく強調されているスタイル)のもヘンだとしています。ガリア・スレイエンによるとバービー人形を実際の人間の寸法にすると身長5フィート9インチ、バスト39インチ、ウエスト18インチ、ヒップ33インチになり、WHRは0.55になるそうです。

この実寸のバービーは自分で二本の足で立つことはできず、四つん這いにならないと動けないのだそうです。このように、ありえないほど低いWHR値も、健康とは言えないわけです。

古くからの読者は耳にタコが出来るほど聞かされていることですけど、Market Hackでは一目でその企業の財務内容が健全かどうかを見分ける手法として「ナイスバディの法則」を提唱してきました。

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安産型ナイスバディの法則
初デートの法則
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