ミシガン州ノースヴィルに本社があるジェンサーム(ティッカーシンボル:THRM)は業種分類で言えば自動車部品に属します。

同社のビジネスはひとつだけです。それは自動車のインテリアの中で、エアコン以外の温度調整装置を作るということです。車載エアコンのビジネスはコモディティ-だけど、ジェンサームの提供しているカーシート・ヒーターやカーシート・クーラーは、まだまだ目新しさがあります。

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(出典:ジェンサーム)

これまで同社のカーシート・ヒーターはレンジ・ローバー、キャデラックCTX、インフィニティJX、パスファインダーなどに採用されてきました。しかしラグジャリー・カー(米国市場の10%前後)にほぼ限定されていたカーシート・ヒーターは、ミドル・クラス(全体の約50%)の車にも採用されはじめようとしています。

いまのところカーシート・ヒーターはアメリカ市場が殆どです。次に大きいのはドイツ市場で、中国、韓国がそれに続いています。日本はカーシート・ヒーターの普及がとりわけ遅れています。

同社の過去5年間の売上高成長率は年率39.5%で、自動車部品セクターでは圧倒的にNo.1でした。またキャッシュフローは年率13%で成長してきました。

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【略号の説明】
DPS一株当り配当
EPS一株当り利益
CFPS一株当りキャッシュフロー
SPS一株当り売上高


同社はカーシート・ヒーターの他にも、暑い日にカーシートを冷やすシステムや、ハンドルを暖める装置、カップホールダーを温めることで、コーヒーが冷めないようにする装置などを作っています。

ジェンサームはドイツのライバル企業、W.E.T.を買収し、傘下に収めました。ドイツはラグジャリー・カー・メーカーが多いので、重要な市場です。

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同社は小型株なので値動きが荒いし、業績はブレやすいです。このところ同社株は人気になっているので、目先は少し過熱感があります。

(文責:広瀬隆雄、Editor in Chief、Market Hack

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