今日、連邦公開市場委員会(FOMC)が終わり、米国連邦準備制度理事会(FRB)は大方の予想通り、今回も100億ドルのテーパリング(=債券買い入れプログラムの縮小)を決めました。

今回は2回目のテーパリングということで「毎月100億ドル減らす」というテーパーのペースがハッキリ確認されました。

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テーパリング続行は、満場一致の決断です。

今日のこの決定から滲み出て来る印象としては、FRBは現在の米国経済の状況に、自信を深め、深い満足感に浸っているということです。

とりわけ2013年下半期の米国経済の底堅さは、FRBが当初予想した通りのシナリオであり、しかも市場は2015年半ば迄FRBは利上げしないし、その時点で利上げが始まった場合でも、利上げのペースはゆっくりとしたものになることを織り込んでいます

これは正しくFRBが市場参加者たちに伝えたいメッセージであり、コース変更の必要を全然感じていないわけです。

言い直せば、1.ちょっとくらい雇用統計が悪くても、2.アルゼンチンがずっこけようが、FRBはテーパーをやめないということです。

今日の「満場一致」という投票は、実は2011年6月以来初めてのこと。これには2つの意味があって、ひとつはテーパーのペースは「鉄板」だということ。もうひとつは「いろいろdisったけど、プロペラ帽のオッチャンは、やっぱ正しかったよね。バーナンキ議長、ありがとう!」という祝福+感謝のメッセージがこもっているということ。

さて、数値ベースのガイダンス(=つまり「失業率が6.5%になるまでは、現在の金融政策を再考することは、しない」というメッセージ)に関しては、現在の失業率が6.7%に来ているので、数か月のうちにも修正する必要があります。

しかし市場参加者の方は、もうFRBのメッセージ(=ジタバタするな! 当分、金利は上げないから覚悟をきめろ)を十分に汲み取っているわけです。これは「目黒エンペラー」風に言えば:

移動の際に「行くよ」と言い、手を差し出し握ってもらえば第一段階完了……手を握ったら相手の手を強く握ります……握り返してきたら、第二段階完了です

という状況にさしかかっているというわけです。

(なんか、書いてる方が手に汗にぎってきたゾ)

あ、相場的には、どうかって?

そりゃあんた、シカトされた新興国は、「お持ち帰りナシ」でトボトボ家路につくしかないわけです。

当然、前途多難です。

口が酸っぱくなるほど書いているけど、新興国は未だ買っちゃダメ。

97年7月にタイ・バーツが切り下がってから(=これが前回のアジア通貨危機のはじまり)、ロシアのルーブル危機で世界の新興国が全部逝くまで、実に15ヶ月間、エマージング・マーケットは地獄をのたうちまわったわけです。

こんなの、まだ序の口。