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日本にあるビットコインの取引所、Mt. Goxが次のようなリリースを出し、ビットコイン・ユーザーが慌てています:

BTC引出しの遅延に関する発表 2014年2月7日 東京
顧客各位
最近、ビットコイン引出しの際、問題が起きています。Mt. Goxではこれに対処すべく努力していますが引出し要請の急増が、技術的に対応を遅らせる要因となっています。問題の所在を突き止めるためにはシステムが静止した状態で診断する必要があるのです。

そこで一時的に引出しをストップし、技術的な問題を見極めたいと思います。

いきなりの発表であることをお詫び申し上げます。現在、全てのビットコイン引出しのリクエストは休止されています。引出し要請されたビットコインは皆さまのMt. Goxウォレットに戻されました。なおビットコインの取引プラットフォームは通常通り機能しています。

次回のアップデートは2月10日頃出します。

ご迷惑をおかけして誠に申し訳ありません。皆様のご支持、ご理解に改めて感謝します。

Mt. Goxチーム



Mt. Goxのユーザーからは「引出しリクエストを出した分が、ウォレットに戻っている」というフィードバックが続々届いているようです。

このところMt. Goxではビットコインを米ドルなどの通貨に換金する要請に対し、処理の時間が長くかかっていました。米ドルだけでなく、ユーロや日本円でも同様の遅延が報告されてきました。

今回の遅延の問題は去年から一部で指摘されていましたが、だんだん状況が酷くなり、ネット上では「あなたも遅延の影響を受けていますか?」とユーザー同士の情報交換が盛んになりました。そこで(どうもダメだね、Mt. Goxは)という評判が定着しはじめたのです。

このニュースを受けてビットコイン価格は急落していますが、特にMt. Goxにおける価格下落が激しいです。このためずっと定着していた、Mt. Goxでの取引価格が、他市場での価格よりプレミアムになっている状態は、一気に解消しました。