ウイリアム・オニールはウイリアム・オニール&カンパニーの創業者です。

同社は地場新聞、インベスターズ・ビジネス・デイリーを出版しているほか、ウェブ上でのチャートサービス、マーケットスミス(marketsmith.com)を展開しています。

同社は1972年から『Daily Graphs』という週刊のチャートブックを刊行してきました。アメリカのファンドマネージャーは週末になると緑の表紙と青の表紙の二冊のチャートブック(日足と週足)を家に持ち帰り、一通り目を通します。これらは「グリーンブック」ならびに「ブルーブック」と言う愛称で呼ばれていました。

最近はネットが普及しており、一週間に一回しか更新されないチャートブックよりウェブでチャートを見た方が早いので、『Daily Graphs』はマーケットスミスに衣替えしています。

テクニカル分析の元になる株価、出来高、など一切合財の基礎データを全て網羅したそのサービスは、1963年当時は画期的な出来事でした。そんなわけで今日でもモメンタム系のヘッジファンドの大半は同社のWONDAというチャートサービスを使っています。

オニールにはモメンタム投資家としての独特の哲学があり、それは次のようなものです。

【モメンタム投資家の掟】
株価が下がったところではなく、株価が上昇し、ブレイクアウトが確認された瞬間に飛び乗るべきだ。

ナンピン買いは、してはいけない。買い増しするのは、最初に買った分に利が乗ったことを確認した後にせよ。

さっとチャートを一瞥して、右肩上がりで高値圏に近いところにある株を買い候補として研究しろ。値が下がって一見割安に見える局面では買うべきではない。

株価自体が大きい数字(例えば$100以上)の銘柄が良く、低位株(例えば$10以下)は避けろ。

一番大事なことは見込み違いをしたら、即座に、早い段階で見切りをつけ、サッサとぶった切ることだ。どんなことがあっても買値から8%以上下がった株を持ち続けてはいけない。

モメンタム投資では株価純資産倍率、株価収益率、配当利回りの尺度は全く役に立たない。時間のムダだから無視していい。

利益成長率、株価と出来高の関係(+の日に出来高が増えているなど)、その株が業種内でナンバーワン企業であること、などに注意を払え。

株価が下げた日に出来高が前日より増えていると、機関投資家が思いっきり売っている場合が多い。これはディストリビューション・デーと呼ばれるもので、四週間のうちにこれが五回続くとドカ下げが来る。


(文責:広瀬隆雄、Editor in Chief、Market Hack

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