ばちが当たったな。

先日、グーグルがクソな無議決権株式をドハーっと出したことで(シリコンバレーって、なんでもアリなの?)と、心ある一部投資家から危惧の声が聞こえてきました。

案の定、今日、グーグル株が急落しており、それが引き金となってナスダックが滝のようになっています。

グーグルがクラスC株をデビューしたことの真意は:

1.よく頑張ってくれた社員に株でボーナスを出すときも、議決権は渡さない
2.M&Aするとき無議決権株をどんどん出せば、創業者の支配権を薄めずにどんだけでも買収できる


というところにあります。

こんな虫の良い話って、あるでしょうか?

これは言ってみれば1929年以降、ヒトラーが非常事態宣言(emergency decree)を連発して、次第に民主主義の基盤を骨抜きにし、独裁体制を固めた経緯を彷彿とさせます。

広告収入に依存するネット企業の成長の持続性に関して疑問が出ていた折、今回のグーグル経営陣のワガママかつ企業価値擁護を顧みない軽はずみな暴挙に、投資家が「ハッ」と夢から覚めたというわけです。