ウクライナ情勢を嫌気してドイツDAX指数やナスダック総合指数が急落しています。

ウクライナのトゥルチノフ大統領代行が、東ウクライナの幾つかの都市で庁舎や警察署を占拠している親ロシア過激派を排除に動きました。

過激派の排除作戦が始まったのは昨日の朝で、ドネツク州北部でウクライナ軍とバリケード内の過激派が衝突しました。

同地方はヤヌコビッチ前大統領の支持基盤がある地域で、伝統的にロシアと親しいです。

このため若し過激派を排除する過程で流血が拡大すれば、ロシアが介入する可能性もあります。

これを受けてドイツDAX指数-1.77%、ハンガリー・ブダペスト証券取引所指数-2.54%などが下落しました。ロシアMICEX指数も-2.52%と安いです。

一方、アメリカの株式市場では、これを書いているザラバの時点でナスダック総合指数が-1.68%と冴えません。ナスダック総合指数の200日移動平均線は3,942.11にあり、目先はここを試す展開でしょう。

尤もナスダックの下げをすべてウクライナ情勢に結び付けて説明するのは無理があると思います。なぜなら朝方はナスダック総合指数は高かったからです。

下げの中心は例によってハイテクやバイオなどのモメンタム株です。

地政学サイト、ストラトフォアを主宰するジョージ・フリードマンは「ロシアの立場からすればウクライナがNATOやEUに編入されない限り、ロシアは現状に満足している」と論じています。

また「超えてはならない一線は、アメリカが軍事顧問をウクライナに送り込んだり、EUが武器をウクライナに供与したりすることだ」と主張しています。

言い換えればEUの防衛網の中にウクライナが組み込まれることを、ロシアは恐れているのです。

ロシアにとってウクライナは西側とのバッファー(緩衝)地帯であり、西側の影響から中立でなくてはならないのです。

翻って、アメリカが現在のウクライナ情勢をどう捉えているか?という点ですが、「アメリカにとってウクライナで失うものは多くない」というのがジョージ・フリードマンの考え方です。

アメリカは当面、ウクライナに直接介入するつもりは無いと思われます。