去年、新規株式公開(IPO)の際に紹介したヴィンス・ホールディングス(ティッカーシンボル:VNCE)の近況についてアップデートします。

ヴィンスは、スッキリとしたデザインの洋服ブランドです。同社の商品は「エブリデー・ラグジャリー・エッセンシャル」と銘打たれており、毎日でも着れるベーシックなアイテムだけど、高級感溢れる素材や仕立てになっています。

売上高の85%は婦人服です。同社の商品の典型的な価格設定は、セーターなら225ドルから400ドル、革製ジャケットなら995ドル、トップスなら100ドルから200ドルといった具合です。

同社の製品はノードストロームなどの高級百貨店を中心に置かれており、ホールセールが全体の79%を占めています。

現在、自社店舗は28に過ぎず、そのうち6店舗はアウトレットです。同社はいずれ100店舗くらいまで自社店舗数を増やす考えです。

同社は婦人服での成功を隣接するカテゴリーにも広げる経営戦略をとっており、メンズ、靴、子供服、ハンドバッグなどへ順次参入する予定です。既に紳士靴は今年の夏の発表に向けて準備が整っており、秋には子供服を発表する予定です。

おそらく同社にとって最も重要なのは2015年に予定されているハンドバッグへの参入です。ヴィンスのハンドバッグは単価700ドルから1000ドルを想定しており、これはマイケルコース、コーチ、ケイト・スペードなどがひしめいている300ドルから400ドルの価格帯より高い設定です。

一方、ハイエンドのハンドバッグの市場は価格帯で1200ドルから3000ドルもします。つまりヴィンスの狙っているゾーンは、競合するブランドの無い「真空地帯」なのです。

2月1日に発表された同社のIPO後初の決算(第4四半期)は売上高8,780万ドル(+21%)、EPS23¢(+15%)でした。

このところ専門店のセクターは全般に軟調な展開であり、同社株も動意に乏しいです。

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