今週からブラジル各地でワールドカップが始まります。このところ経済が低迷しているブラジルとしてはこれを起爆剤に景気の好転を期待したいところだと思います。

ブラジルの経済がどのような状況に置かれていて、投資先としてどのようなものがあるのかの概観に関しては下のリンクで今日記事にしました。

楽天証券「わかりやすいグローバル投資レポート」第36回 ワールドカップが開催されるブラジル

そこでこの記事ではワールドカップによる消費の伸びに投資するために最も適した投資対象と思われるマーケット・ベクトル・ブラジル小型株ETF(ティッカーシンボル:BRF)について説明したいと思います。

先ずETFとは上場型投信の略です。つまり投信なのだけれどニューヨーク証券取引所に上場され、あたかも普通の株を買うのと同じノリで売り買い出来るわけです。

マーケット・ベクトルとはアメリカの中堅投信会社、ヴァンエック(Van Eck)の展開するブランドで、この運用会社は一味変わった、ニッチの商品ばかりを取り揃えています。みなさんの馴染みの深いところではベトナムETF(ティッカーシンボル:VNM)やロシアETF(ティッカーシンボル:RSX)を運用しています。老舗の、しっかりした会社です。

さて、マーケット・ベクトル・ブラジル小型株ETFですが、ブラジルの小型株だけに投資する目的で組成されました。

なぜ小型株なのか?

その理由はブラジルの大型株は鉄鉱石のヴァーレ(ティッカーシンボル:VALE)のようにブラジル経済というより、中国の建設セクターの動向に株価が左右される場合が多いからです。

別の言い方をすればワールドカップで盛り上がったところで、ヴァーレには何の影響も無いということ。

この他、ブラジルの大型株にはブラジル石油公社(=ペトロブラス、ティッカーシンボル:PBR)のようにエネルギー株の占める割合も大きいです。こちらも消費とは余り関係ありません。

むしろ消費の改善をうまく捕捉するには、消費循環株などが良いのです。その点、マーケット・ベクトル・ブラジルETFの組み入れセクターを見ると内需に敏感なセクターがしっかり入っています。

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同ファンドの純資産は1.62億ドルで、流動性には問題ありません。組み入れ銘柄数は76です。費用比率は0.60%ですが、これは新興国での運用という特殊条件を考慮すれば納得のいくコストです。現在、NAV(純資産)に対し-0.13%のディスカウントで取引されており、場で付いているETFの株価が割高になっているという心配もありません。