ウォーレン・バフェットの投資会社、バークシャー・ハサウェイの年次会計報告書は、およそアメリカで投資に関わる仕事をしている人なら必ず読む書類です。

実はその「株主へのレター」が、プロの編集者によって徹底的に朱を入れられていたとは、うかつにも僕は知りませんでした。

その編集の作業をずっと任されてきたのが、ビジネス雑誌『フォーチュン』の記者、キャロル・ルーミスです。

彼女は同誌に60年間勤めた後、このたび85歳でリタイアすることを決めました。

彼女は24歳のとき、マンハッタンのロックフェラー・センターにあるフォーチュンの本社に面接しに来て、アシスタントの仕事を得たのがそのキャリアのはじまりなのだそうです。

彼女は1960年代にヘッジファンドという業界について、初めてマスコミとして記事を書いた人です。彼女がこの記事をモノにすることが出来た一因は、そもそもヘッジファンドというものを始めた元祖、アルフレッド・ウィンスロー・ジョーンズが彼女と同じフォーチュンに勤めていたからです。

キャロル・ルーミスは1966年に初めてバフェットと知り合いました。それ以来、バフェットの編集者を務めており、バフェットとは、ほぼ毎日、電話し合う仲だそうです。そのような経緯で、バークシャーのアニュアルレポートに朱を入れる役目を仰せつかったというわけです。