レストレーション・ハードウェア(ティッカーシンボル:RH)は高級家具のブランドです。下は、同社の家具のサンプルです。

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レストレーションとは修復の意味で、ここでは骨董家具の再生を指します。ハードウェアとは、蝶番やドアノブなどの金具の意味です。

同社はもともとクイーン・アン調の家具を修復しようとしたステファン・ゴードンが、修復に必要なアンティークの金具が無かったことから、自己資金5万円で会社を興したことがルーツとなっています。

クイーン・アン調の「クイーン・アン」とは、1702年に即位したアン女王(イングランド、スコットランド女王)を指します。

当時の英国の建築スタイルを指して、クイーン・アン調と言うわけですが、実際にアメリカでこのスタイルが流行ったのは1880年頃です。

典型的なクイーン・アン調の建築として、ステファン・ゴードンがレストレーション・ハードウェアを起業したカリフォルニア州ユーレカにあるカールソン・マンションの写真を下に掲げます。

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なんだかお化け屋敷風ですが、これがアメリカ人の考える(笑)、クラッシックなスタイルというわけです。

さて、レストレーション・ハードウェアは、このようなクラッシックなスタイルを頑なに守っています。多くの家具ブランドが、Ikeaに代表されるようにバリューを意識しているのに対し、レストレーション・ハードウェアは、スタイルに徹底的にこだわり、お金に糸目をつけません。

これは最近のトレンドから言えば、逆張りという事も出来ます。

このような企業戦略は景気の影響をモロに受けます。実際、レストレーション・ハードウェアの業績も乱高下し、2008年にはレバレッジ・バイアウトで非公開化されました。そして去年、再び新規株式公開(IPO)されたというわけです。


今回、再び上場会社となるに際して、レストレーション・ハードウェアは少しビジネス戦略を修正しています。

これまではノスタルジックな「みつけものアイテム」を自分でデザインするという手法でしたが、そういう個々のアイテムの寄せ集めではなく、冒頭に示した一連の写真のように、統合されたライフスタイルとしてデザインの統一を行いました。

そしてそのようなライフスタイルの提言に際し、フィットするアイテムがあれば、内製にこだわらず、外部業者から直接供給を受けることで、製品開発に要するリードタイムをこれまでの1年半から半年程度に短縮しました。

またこれまでは84ページからなるカタログを通信販売の購入者にどんどん送りつける商法を主体とし、店舗も、比較的小規模で、狭いセレクションを揃えた店を無節操に展開していましたが、現在ではカタログのページ数を一挙に1600ページに増やす反面、無節操にそれを消費者に送りつけるのではなく、一冊で、統一されたデザインのライフスタイルを、全部ワンストップ・ショッピングできるように改めました。

店舗も、大型旗艦店を中心とした、選別的な展開を心掛けています。下はボストン旗艦店を紹介する動画です。

レストレーション・ハードウェア・ボストン

同社は最近、マンハッタンのフラットアイアン地域に旗艦店をオープンしたばかりです。

現在のレストレーション・ハードウェアのCEOはギャップやウイリアム・ソノマに勤めていたゲーリー・フリードマンです。

同社の2014年第1四半期の売上高は3.66億ドルで、前年比+22%でした。また既存店売上比較も+18%と好調です。

今年通年の売上高成長のガイダンスは+20~22%で、EPSガイダンスは$2.24~$2.30 です。アナリストは2015年、2016年もそれぞれ25%、27%のEPS成長を見込んでいます。

RH