昨日はマネックス証券主催の米国株セミナーにご参加いただき、誠にありがとうございました。セミナー中に皆さんからのご質問に答えきれなくてごめんなさい。

以下、皆さんからのご質問で特に他の読者にとっても有益だと思われる質問に回答しておきます(敬称は略させて頂きます。)


Q: ume
KSはクリスマス商戦に向けて上がると思いますが状況はどうでしょうか?

A:
キャプストーン・ペーパー(KS)はキーバンク証券が9月29日にBuyからHoldにダウングレードしています。背景はわかりません。また9月22日前後にMLPに転換するのではないか? という思惑が出ました。MLPとはマスター・リミテッド・パートナーシップの略で、配当を重視する投資家にアピールする会社形態を指します。林業のセクターではこの形態を採用する企業が近年増えています。ただ海外投資家のようにMLPの特典を享受しにくい投資家には迷惑な変更と言えるかもしれません。9月12日にはチーフ・オペレーティング・オフィサーが35万株を処分しています。これは1120万ドルに相当する金額なので、かなりまとまった売りです。次の決算発表は10月29日です。コンセンサスは66¢です。
KS

Q: CONCON
AbbVie Inc. 製薬会社で アボットから高額薬品を持って分社したようですがいかがでしょうか。リスキーな株でしょうか。逆に デフェンシブでしょうか。

A:
調査会社バリューラインによると同社の財務ランクは「A」です。独立後の社歴が短いので株価の安定性や収益の読み易さに関する評価は空欄となっています。同社の業績のコアになっているのはリューマチ薬HUMIRAで、全社売上高の58%を稼ぎ出しています。この薬は7月の決算では売上で前年比+18%と危なげない成長を記録しました。同社はシャイアーというアイルランドの製薬会社を買収したいと考えており(=節税の意図があります→アイルランドは法人税率が低いため)これが目先の材料です。9月26日の報道ではアブビーがこれまでの提示価格より70億ドル高い買収提案をするのでは? と言われています。あまり高い買い物をすると将来、アブビーにとって負担増になるでしょう。
abbv

Q: tt
GWREどうでしょうか?保険SIer

A;
ガイドワイヤー(ティッカーシンボル:GWRE)ですね。面白い銘柄だと思います。損害保険では保険商品の企画、ディストリビューション&アンダーライティング、ポリシーホールダー・サービス(=保険料の徴収)、クレーム・マネージメント(支払)などの業務があると思いますが、とりわけ商品企画ならびにディストリビューション&アンダーライティングの局面ではソフトウェアが遅れています。同社はモバイルに対応した画期的なソフトウェアを持っており、これらの保険業務の全てをカバーしています。しかしとりわけディストリビューション&アンダーライティングに強く、その部分は年率50%以上で成長しています。同社のソフトウェア・ライセンスはアニュイティ(年金)的な、一度契約すれば後は確実に売上が見込める性格の強いものです。PERは高い株ですが、収益構造から考えれば、それは当然だと思います。
GWRE

Q: 91
最近、英国株冴えませんね

A:
確かに、このところ伸び悩んでいます。6900付近にかなりしつこい上値抵抗がありますね。イギリスはアメリカと並んで、先進国で最初に政策金利の利上げに直面することになると思います。それに向けて、投資家の心の準備中といったところでしょうか?
FTSE

Q: Aさん
AXPは何ドルまで上がりますか?

アメリカン・エクスプレス(ティッカーシンボル:AXP)は9月13日の『バロンズ』で大きく、好意的に取り上げられました。今後同社の収益成長は加速し、株価には30%の上値余地があるとその記事には書かれていました。

言う間でもなくアメリカン・エクスプレスといえば、アメックスカードということになるわけですが、ライバルのビザ(V)、マスターカード(MA)と違う点は、VやMAが決済のシステムだけを提供し、実際の融資はしていない(=それはカードを発行する銀行の仕事)のに対し、アメリカン・エクスプレスの場合、実質的な銀行として、直接アメックスカード保有者に融資している点です。2015年の株価収益率(PER)ではVが20.7倍、MAが21.1倍に対し、アメリカン・エクスプレスは14.5倍という評価です。評価が低いのは、市場がAXPを決済システムの提供者(=つまりIT会社のような)の評価ではなく、銀行の評価(=より低成長)をしているからだと思います。『バロンズ』の記事では、今後成長が加速する理由がいろいろ挙げられていました。
AXP