ゴープロ(ティッカーシンボル:GPRO)が8億ドルを上限とする公募増資を発表しました。

今回の売出しのうち、会社側の出す新株が何株で、既存株主からの売出しが何株かは、いまのところハッキリしていません。

そこで投資家が注目すべき点は、会社側も今回、新株を売出し、資金調達をするのか? という点です。

もし会社が投資家から資金を集めるのであれば、ウォール街の暗黙の了解で、(つぎの決算は絶対大丈夫ですから、ご心配なく)ということをシグナルしていると考えられます。

とりわけ主幹事のJPモルガンは、そういう投資コミュニティの礼儀にうるさい投資銀行です。その点をしっかりたしかめてからしか「GO!」サインは出しません。

ところが今はゴープロにとって比較的将来の不確実性が高い時期です。

その第一番目の理由は、同社はクリスマス商戦を前に一連の新製品を発売し、いよいよ11月27日の感謝祭の休日以降、クリスマス商戦期間のバトルがはじまることによります。

いまの時点では、それが上手く行くかどうかは、わからないはず。

したがってこの時期に公募を敢行するということは、すでにクリスマス商戦にむけて相当自信をいだかせるだけの手応えを感じてなければいけない筈です。

(既存株主からの売出しだけの場合は、当然、このエチケットは適用されません)

第二番目の理由は、最近、ゴープロに悪いパブリシティがあったという点です。F-1レーサーのシューマッハがスキー事故に遭ったとき、ゴープロをヘルメットにつけていたのがけがを大きくしたのではないか? という観測が出ました。

この結論はまだ出ていないとおもうけど、クリスマス商戦を前にした悪材料で、投資家のマインドは幾分、挫けてしまったと言わざるを得ません。

だから今回、公募するのであれば、「その問題は、乗り切れる」と会社側が考えているからに違いありません。

米国の著名マーケット・コメンテーターのジム・クレーマーは「IPOして比較的歴史の浅い若い企業が、公募増資するのは良いサインだ」と日頃から主張しています。僕も彼のこの考え方に賛成です。

IPO後に、畳みかけるように公募を繰り返す企業というのは、きっちり四半期毎の数字が出せている企業である場合が殆どだし(=そうでなければ市場は許しません!)、業容をアグレッシブに拡張しているからこそ軍資金を調達するニーズがあるのです。公募をするたびにパワーアップした例として、テスラ・モーターズ(ティッカーシンボル:TSLA)が思い浮かびます。

今日、ゴープロ株はプリマーケットで-6%程度で推移しています。今回の調達額は8億ドルなので、まあまとまった金額と言えます。でもわりとサッサと値決めに持ち込まれる(=早ければ、今日?)と思われます。

繰り返しになりますが、その場合、会社側も新株を出したかどうかをチェックしてください。

若しそうならば、ゴープロは「買い」です。