元財務長官のローレンス・サマーズ、著名ベンチャー・キャピタル、KPCBのメアリー・ミーカー、元モルガンスタンレーのCEOだったジョン・マックなど、錚々たるメンバーが役員に名前を連ねているレンディングクラブ(ティッカーシンボル:LC)が今週後半にニューヨーク証券取引所にIPOします。

このディールは既にオーバー・サブスクライブになっており、けさ幹事団は初値レンジをこれまでの10~12ドルから12~14ドルへと引き上げました。

同社は、いわゆるピア・ツー・ピア(P2P)レンディングの最大手です。P2Pレンディングとは、ウェブを通じてお金を貸したい個人とお金を借りたい個人を結びつけるサービスを指します。

レンディングクラブの現在までの累積融資額は60億ドルを超えていますが、向こう12ヵ月の間にこれが120億ドルになると予想されています。

同社の融資額が急増している理由は、目先、クレジットカード・ローンからの借り換えのニーズが沢山あると思われるからです。現在、アメリカ人は総額で8,800億ドルものクレジットカード・ローンを借りており、これは世帯当たりに直すと7,200ドルになります。その平均金利は22%程度です。

若しレンディングクラブで借り直すと14.8%に金利が下がります。これは借り手にとって十分魅力のある金利コストの削減と言えるでしょう。

一方、レンディングクラブでお金を貸したいという人は利子が普通預金の0.06%から8.6%に増えるわけです。財テクの手段として、株式投資などと比べても遜色ない投資機会と言えるでしょう。

このLow-hanging fruit(=楽勝でゲットできる獲物)を摘み取ることで、目先、P2Pレンディングの成長にはターボチャージがかかると思います。

今回売出し株数は5,770万株、ディール後発行済み株式数は3.61億株になる予定です。幹事構成はモルガンスタンレー、ゴールドマン・サックス、クレディスイス、シティです。値決めは10日引け後、取引開始は11日(木)の予定です。