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ウォールストリート・ジャーナルのエースFEDウォッチャー、ジョン・ヒルゼンラースが今日ニューヨーク市場の大引け直前に今回の連邦公開市場委員会では「とうぶんの間」フェデラルファンズ・レートを利上げしないという表現が声明文の中から消えるとする観測記事を出しました。

普通、FRBはこのような変更をシグナルしてから半年の猶予の後、実際に動き始めます。すると今回、「とうぶんの間」という表現を削除した場合、利上げは2015年の6月ということになるわけです。

ヒルゼンラースはその根拠として、たとえばNY連銀のダッドリーは「とうぶんの間」という表現をこのところ避けており、その代り「辛抱強く」という単語を用いていると指摘しています。

今日のWSJの記事は、FRBがわざとヒルゼンラースにリークして記事を書かせ、明日以降の市場の反応を見る、いわば小手調べです。このように「下ごしらえ」するのはFRBの常套手段です。

我々の記憶に新しいところでは2013年5月22日にバーナンキ議長が債券買入れプログラムの縮小を最初に言い出したとき、やはりヒルゼンラースにリーク記事を書かせることで観測気球を上げました。あの時は市場が荒れて、結局、バーナンキ議長は一旦、債券買入れプログラムの縮小を引込めざるを得なくなりました。

今回の「来年半ばに利上げしますから、ヨロシク!」シグナルが、明日以降のマーケットでどう受け止められるかに注目したいと思います。