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レンディングクラブ(ティッカーシンボル:LC)はP2Pレンディングの会社です。P2P(ピア・ツー・ピアと読みます)とは「同等の者同士」という意味で、言い換えれば個人対個人です。お金を貸したいと考える個人と、お金を借りたいと考える個人がウェブ上で逢い、直接取引することで銀行のポケットに入っていた金利差を消費者の手に取り戻す……それがこのコンセプトです。

レンディングクラブは、ある意味で「破壊的なイノベーション」と言えるかも知れません。どっしりとした大理石造りの銀行の威容に比べると、実店舗を持たないレンディングクラブは、なんとなくキ○タマの辺りが「スー、スー」して、頼りないことこの上ないです。

でもレンディングクラブが実際にやっていることとは、ウェブ上で個人の借り手と貸し手が邂逅するための「場」を提供し、しかも借り手が入力するデータを基に、既に利用可能な信用データベースなどと照合することで借り手本人の信用チェックをした後で、リスクに応じて、アルゴリズムで妥当な融資条件を割り出す……たったこれだけのことなのです。

ひとたびそういう組み合わせが出来れば、あとはセキュリタイゼーション(=証券化)の手法を使い、レンディングクラブのバランスシートには預金やローンを載せないため、預金保険制度への準備金の拠出や自己資本規制などには抵触しないわけです。当然、金利変動リスクなどもレンディングクラブは負いません。レンディングクラブは証券化のオリジネーション・フィーを貰うという仕組みです。

レンディングクラブは当初10から12ドルの初値レンジでIPO申請をしたのですが、人気が高かった(倍率は20倍)のでそれを12から14ドルへ引き上げ、結局それすら上回る15ドルで値決めになりました。今回調達金額はラフに言って8.7億ドルです。時価総額は54億ドルになります。

2014年の9月までの売上高は1.43億ドルで、前年比+122%でした。2017年には年間売上高が8億ドルになると見ている市場関係者も居ます。その時点での利益は1.5億ドル前後であり、株価収益率は35倍ということになります。二年先のEPSに基づくPERが35倍というのは銀行や金融サービスの株価評価というよりはドットコム株の株価評価に近いと言えます。

寄付きはニューヨーク時間の11時頃になると思います。主幹事モルスタは、いわゆる「寄りピン型」の値付けをする証券会社なので、華々しいデビューになることは、ほぼ確実です。