ファーマサイクリックス(ティッカーシンボル:PCYC)は慢性リンパ性白血病(CLL)治療薬、イブルチニブ(ibrutinib)を販売しています。

慢性リンパ性白血病は高齢で発症します。患者さんの平均年齢は72歳です。このためセルジーンのレブリミドやバイオジェン・アイデックのリタクシンのような強い薬では負担が重すぎます。その点、イブルチニブは老人にもやさしい薬です。

ファーマサイクリックスはイブルチニブに関し米国食品医薬品局(FDA)からブレイクスルー・セラピー(画期的新薬)の認定を得て、去年、無事承認を得ました。

同社は今日、サンフランシスコで開催されているJPモルガン・ヘルスケア・カンファレンスに登壇します。これに先立ちプレスリリースを発表しました。

それによると2014年第4四半期の同薬の売上高は1.85億ドル(前期比+31%)を見込んでいます。また2015年は通年で10億ドル程度の売り上げを見込んでいます。

これらの数字は大方のアナリストの数字とほぼ一致していると思います。同社株はイブルチニブ承認前に大相場をつけたのですが、承認後は「織り込み済み」で愚図愚図した展開でした。

pcyc

今回、ちゃんと収益ガイダンスが示されたことで、今度は実際の売上の伸びをベースに同社株を仕掛けてゆけることになります。これを好感して同社株はプリマーケットで+11%急騰しています。

なお年末の時点での同社のキャッシュ残高は8.5億ドルです。

また第4四半期にイブルチニブの開発パートナーであるジョンソン&ジョンソンから得たマイルストーン・ペイメントは1億ドル、これまでの累計は2.2億ドルとなりました。

同薬の製造にあたってはファーマサイクリックスとジョンソン&ジョンソンが50:50の比率で関与することになり、海外での販売はジョンソン&ジョンソンのジャンセン部門が担当します。


(文責:広瀬隆雄、Editor in Chief、Market Hack)

【お知らせ】
Market Hack編集長、広瀬隆雄の個人のFacebookページにお友達申請を出して頂ければ、すぐ承認します。(但し本名の方のみ)
これとは別にMarket HackのFacebookページに「いいね」することで最新記事をサブスクライブすることもできます。