昨日、スイス国立銀行が1ユーロ=1.20スイスフランでフランの上昇を抑え込む無制限介入を突然放棄しました。

この影響で、リテールFX業者で世界最大級のFXCM(ティッカーシンボル:FXCM)の顧客に264.4億円の欠損が発生しました。

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FXCMは「FXCMが米国の行政監督当局であるCFTCの定める自己資本比率を維持できなくなる可能性がある」と実質的に倒産をほのめかす発言をしました。

FXCMはさっそく金策に走りました。

トレーディングに定評のあるジェフリーズ・グループLLCが「ひょっとしてわが社がFXCMを支援できるかもしれない」と名乗り出て、1月16日の金曜日、あわただしく救済パッケージをまとめる作業が行われました。

その結果、ジェフリーズの親会社であるルーケイディア・ナショナル(ティッカーシンボル:LUK)が2年間のローンというカタチで3億ドルをFXCMに融資することが決まりました。若しFXCMが今後身売りする場合には、売却代金の75%をルーケイディアが受け取るという条件が付与されています。

この救済が発表されたので、来週以降、FXCMの業務には支障な無く、平常通りの営業が出来る見込みです

FXCMはFXCMジャパンと2011年に買収したフォーランドFX(現在はFXCMジャパンに改名)を通じて、日本でもリテールFX事業を展開しています。

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2014年第3四半期の時点での日本の顧客キャッシュバランスは3.14億ドルでした。

トレーディングの出来高ベースでは、アジアはFXCMにとって最も重要なマーケットです。

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2014年末の時点での稼働口座数は19万口座です。2014年9月時点のバランスシートは、自己資本が6.41億ドル、顧客キャッシュバランスが13.3億ドルでした。

下はFXCMの一株当たり業績です。

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下はルーケイディアの一株当たり業績です。

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【追記:ちゃんと投資家教育をしている業者もある】
FOREX.COMを展開するゲイン・キャピタルは今回のスイス国立銀行の為替介入放棄に先立っていちはやくそのリスクを察知、顧客にスイスフランをショートしないよう勧めるとともにスイスフランのトレードで顧客が利用できるレバレッジ比率をぐっと下げ、未然に事故を回避しました。下はCNBCでのインタビュー。