ヴィーバ・システムズ(ティッカーシンボル:VEEV)は製薬会社のMR(営業マン)向けにクラウド・ベースのCRMソリューションを提供する企業です。

同社は2007年にセールスフォース・ドットコム出身者などにより創業された、薬品・バイオ業界に特化したソフトウェア・サービス会社です。株式が公開されたのは2013年10月です。

同社は薬品・バイオ業界のバーティカル(垂直市場)に特化しています。そういうとニッチ企業というイメージが強いですが、実はバーティカル市場は、かなり大きな市場です。

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同社の売上高の85%はCRM(営業支援ソフト)、残りは臨床試験のドキュメント管理をクラウドで行うサービスなどです。

これまでの営業利益(ノンGAAP)と売上高の推移は、こうなっています。

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同社はオラクルなどの大きなライバルに対してとても上手く競争しており、マーケットシェアを奪っています。現在の薬事CRM市場でのシェアは44%程度です。

製薬・バイオ企業の多くは、今、ソフトウェアをアップグレードしている最中で、これを機会にクラウドに移行しようと考えているところが多いです。従来、製薬・バイオ企業は自社内で独自のソフトウェアを管理しているところが多かったです。これはこの業界特有の、たいへん複雑なニーズに応える必要があったからです。

その点、ヴィーバは、そういう製薬・バイオ業界固有の、極めて詳細で、柔軟性のあるソフトウェアのカスタマイゼーションをクラウドで実現しました。

最近はMRがお医者さんなどに砲門営業に行った先で、タブレットからクラウドにアクセスし、グラフを見せるなどして訴求することが多くなっており、クラウド戦略は製薬・バイオ各社にとって必須になりつつあります。

ヴィーバは、グループとしてはワークデイ(ティッカーシンボル:WDAY)、サービスナウ(NOW)、ボックス(BOX)、ネットスイート(N)などと同じ、ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)に属すると思います。

このセクターはいま大変成長しており、グループ全体として、将来はオラクル、SAPなどの古いビジネス・モデルの会社より重要になってくると思います。