それではアメリカの独立系フィナンシャル・アドバイザーの仕事は、歴史的にどう変わってきたのでしょうか?

その昔、情報が少ない頃は、IFAの重要な仕事として、腕のいいファンドマネージャーが運用している旗艦ファンドを、消費者に案内できる能力が重視されていました。

たとえばフィディリティ・マゼラン・ファンドにはピーター・リンチというカリスマ・ファンドマネージャーが居るとか、バリュー系ではミューチャルシリーズ・ファンドのマイケル・プライスの運用が巧いとか、そういうことです。

しかし1990年代の初頭に調査会社モーニングスターが「スタイルボックス」という概念を打ち出し、投信の選び方を根本から変えました。スタイルボックスとは、下の図のように投信を九つのスタイルに区別し、理解することで、それらの組み合わせにより理想のモデル・ポートフォリオを構築しようとする試みです。

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その後、ETFの登場などにより、市場全体の動き(=これをベータと言います)に乗っかることはいともたやすくなったので、むしろそれ以外の要因でのアウト・パフォーマンス(=これをアルファと言います)を加味する能力、つまりブレンデッド・ポートフォリオの構築力が差別化のカギを握るようになりました。

このことは、IFAがアドバイスをする際、「白いご飯」に相当するETFを、どのくらい的確につかいこなせるか? の習熟度が重要になることも意味します。

下は消費者の年齢とリスク許容度に合わせて、それぞれ性格の違うETFをどう組み合わせるかの例を示した、サンプル・マトリックスです。

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