ルルレモン・アスレチカ(ティッカーシンボル:LULU)の周辺が慌ただしくなっています。
その理由は、創業者チップ・ウィルソン氏が同社の発行済み株式数の14%に相当する2千万株を処分すると発表したからです。

チップ・ウィルソンはルルレモン・アスレチカをヨガパンツの一流ブランドに育てた功労者ですが、問題発言を繰り返し、CEOを解任されました。

またヨガパンツが「透け透けすぎる」という品質管理上の問題が発覚し、在庫戦略が大幅に狂う危機に直面しました。

同社のヨガパンツは、黒やグレーが多く、主に高級感を売り物にしてきました。ところがカラフルで大胆なヨガパンツが流行しはじめ、ルルレモンは在庫戦略を大きく間違えてしまいました。

さらにカリフォルニア港湾労働者の長期ストライキで、入荷するはずの新しいデザインのヨガパンツが港で足止めを喰い、踏んだり蹴ったりの苦境に立たされているわけです。

ただルルレモンというブランドが、この一連の失策で毀損してしまったわけではないと思います。いまでも「ヨガパンツのBMW」という評判は変わりません。

同社は無借金経営で、営業マージンは20%、株主資本利益率は24%です。つまり今なら経営の立て直しは比較的容易なのです。

創業者の株が売り圧力となる懸念からルルレモン株は寄り前気配で-3%となっていますが、同社はM&Aのターゲットになったと理解して良いでしょう。

lulu