およそレストランの株でマクドナルド(ティッカーシンボル:MCD)ほど評判を落とした会社も無いでしょう。

チキンナゲットの素材のサプライヤーの問題に加えて、消費者の好みが、よりフレッシュなハンバーガーへと移っていることも同社の業績を圧迫しています。

マクドナルドは世界で実に3万6千もの店舗を展開しています。このうち18%が自社店舗、残りがフランチャイズです。

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去年の全社既存店売上比較は-1%でした。

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その影響もあり、売上高は前年比でマイナスを記録しています。

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なおコンセンサス予想では今年(2015年)の売上高は前年比-8.9%の250億ドル、2016年は-3.4%の241.5億ドルが見込まれています。つまりウォール街はマクドナルドがすぐに業績を立て直すとは考えていないわけです。

マクドナルドは主に日本とアメリカで評判を落としましたが、欧州の消費者はあまり頓着していません。

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実際、マクドナルドにとって欧州は大事なマーケットです。今後、欧州経済はゆっくり回復に向かうと思われます。

マクドナルドの去年のEPSは$4.94で、一株当たり配当は$3.28でした。つまりペイアウトレシオ(=利益のどれだけを配当に回しているか)は66%というわけです。

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このペイアウトレシオは比較的高い方ですが、マクドナルドの業績は長期で見れば極めて安定しているので無謀なほど高い水準だとは言えないでしょう。

今年のコンセンサスEPS予想は$4.73、来年は$5.15なので未だ十分にクッションはあります。

つまりマクドナルドが減配する事は、今の時点では考えにくいのです。

現在の$99.4の株価を去年の一株当たり配当に当てはめれば、利回りは3.3%になります。マクドナルドの株価は過去3年近く、現在の水準をずっと横這っています。

ここから同社株が大きく崩れるとは考えにくいので、長期保有であれば検討に値すると思います。