シカゴの先物市場に米国の政策金利であるフェデラルファンズ・レートの先物、フェドファンズ・フューチャーズが上場されています。そこでの取引価格から、トレーダーたちが利上をどれだけ織り込んでいるかを計算する手法があります。

それについては過去に記事にしました:

どうやって計算するの? 市場参加者が織り込んでいるフェデラルファンズ・レート引き上げへの期待

なので詳細はそちらを読んで頂くとして、今日、9月17日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの確率が大幅に後退しました。

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同様に10月28日の確率も下がっています。

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12月16日は下の通り。

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つまり中国経済の鈍化で、これまで世界のGDP成長を担ってきた主力エンジンが、「ぷすぷす」と不気味な音を発して、エンスト起こしそうになっているわけです。

そういう緊急事態が発生しているときに、米国連邦準備制度理事会(FRB)は、これみよがしに利上げなど出来ません。

寅さん風に言えば「それをやっちゃあ、おしめえョ」というわけです。

利上げが無いのなら、ドルが買われる理由はありません。

むしろ怖いのはアメリカもリーマンショック以降のゼロ金利という異常事態を正常化することができず、EUや日本も量的緩和政策を永久に続けるという「世界中がアヘン窟」状態が定着してしまうことです。

ゼロ金利の定着は、消費者や企業にヘンなクセをつけてしまうし、経済を虚弱体質にしかねません。

こうなってくると、またぞろマネーの健全性の議論が再燃してくるわけで、このところゴールドがむっくり動意付いているのは、そういう理由からです。