中国労工通訊(CLB)によると8月のストライキ件数は201件でした。

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去年は月間50件前後だったストライキは、今年に入り、200件近いペースになっています。ストライキの原因は、多くの場合、工場の賃金の未払い、ないしは遅延です。

工場がちゃんと賃金を払えなくなっている理由は、人民元が相対的に割高になっているため、製造業の国際競争力が減退していることによります。

中国政府はストライキに対してセンシティブであり、輸出企業の業績を好転させる即効薬は人民元を切り下げることです。

これまでに人民元は約3%程度、切り下げられましたが、これでは輸出企業の景気を上向かせるには不十分です。このため更なる切り下げが予想されます。

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9月は、いよいよ米中首脳会談が控えているわけですが、人民元をもう少し切り下げることは国際通貨基金(IMF)の特別引出権(SDR)の準備通貨に、中国人民元を加える交渉にもプラスに働きます。

ストライキの抑制と人民元のSDR準備通貨採用は、現在の中国政府の最優先課題です。従って、この両方を一挙に助けるもう一歩踏み込んだ人民元切り下げは、時間の問題だと思います。