おそろしいなー消費者の怨念は。

ここ数年、「時代の寵児」として持て囃された、ヴァレアント(ティッカーシンボル:VRX)のJ.マイケル・ピアソンというCEOが居ます。

かれはマッキンゼー出身で、既に市場に出回って久しい、古い薬をアグレッシブに値上げすることで、業績を伸ばし、株価を上げてきました。

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その時価評価の上がった株でもって、他社を買収し、買収先企業の古い薬を、またまた値上げする……このようなことを繰り返し、大富豪になったわけです。

このCEOは「うちはR&Dなんか、しない。R&Dの結果、新薬が開発できなければ、それは株主の価値を破壊することになるから。それより他社を買収し、安い値段に放置されている薬価を値上げした方が早い」ということを公然と主張して憚らない、口の軽いCEOです。

まあ、元マッキンゼーのコンサルにいちゃんが考えそうなコトだよねwww

そういえば、昔、エンロンのジェフリー・スキリングとかも同じような「フィナンシャル・エンジニアリング」を吹聴して回っていたけど、消費者の怨嗟、どこ吹く風ですね。

この手の悪事は、人知れず、こっそりとやるべきコトだよ。テレビに出て、「おれはこんなに賢いんだ!」式に、胸を張るべきことじゃない。

おかげで消費者は、バスチーユ要塞へ押しかけるような勢いで激昂中。

こんな状態だから、バイオ株は薬価の全面的な見直しがあるのでは? との懸念から血まるけ状態。

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終わったな、バイオ・ブームは。